ギャンブルをしたいという強い欲求、やることへの執着があり、ギャンブルを自制できない状態。そんなギャンブル依存症の人が多いとされる韓国で、とんでもない数字が出た。
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宝くじ売り場の利用者を調査した結果、ギャンブル依存症の有病率が10.2%もあったというのだ。韓国で宝くじの利用者は2000万人と言われていることから、ギャンブル依存症の予備軍が200万人もいるということになる。
数字を出したのは、射倖産業統合監督委員会。同委員会は、ギャンブル産業を総合的に管理する国務総理直属の機構で、2014年に韓国人のギャンブル依存症の有病率を5.4%と発表したことがある。
単体の数字だけ見ると程度がわかりづらいので、他国と比較しよう。
日本の厚生労働省の「第2回依存症者に対する医療及びその回復支援に関する検討会」(2012年12月21日)の資料によると、アメリカは1.4%、カナダ1.3%、イギリス0.8%、スペイン1.7%、スイス0.8%、スウェーデン1.2%、オーストラリア2.1%、ニュージーランド1.0%となっている。
軒並み1~2%台という結果になっており、韓国(5.4%)の高さがわかるだろう。
数字が高いのは、日本も同じだ。厚生労働省研究班の調査によると4.8%(男性8.7%、女性1.8%)だという。
ギャンブル依存症の有病率が高いのは、日韓共通の問題なのだ。
韓国の射倖産業統合監督委員会はさらに、公営ギャンブルの利用者限定の調査を行っているのだが、その結果がすごい。
なんと、競馬をする人のギャンブル依存症の有病率は44.3%に上り、韓国人専用カジノ利用者にいたっては61.8%という、とんでもない調査結果が出たと報告している。
補足しておくと、射倖産業統合監督委員会の調査基準には、疑問の声もある。同委員会がギャンブル依存症の有病率を測定するときに使用する「Canadian Problem Gambling Index」(CPGI)のうち、「Problem Gambling Serverity Index」(PGSI)の点数値の尺度が過去の方式だという指摘があるのだ。
つまり、古い基準を使っているから高い数字が出るというわけだ。
同委員会が自らの存在感を示すために高い数字を意図的に出しているとしたら、それはそれで問題だが、韓国人にギャンブル依存症が少なくないのは間違いだろう。
いずれにせよ、日韓には意外なところに、共通点があるようだ。
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