超学歴社会である韓国では、一流大学への入学が将来の就職のための必須事項だと言える。
そのため、学生たちにとって受験は日本以上に一生を賭けた戦いだ。それを象徴するようなデータが明らかになった。
韓国開発研究院によると、300人以上の事業体の雇用割合は、全従事者の13.8%、賃勤労働者の18.4%と集計され、10人未満の事業体の雇用割合は、全従事者の45.6%、賃金労働者の30.7%に達した(2021年のデータ)。
また、 大企業と中小企業間の賃金格差も大きいと公表。4年制の一般大学を、成績により5つに区分したあと、下位20%から上位20%の大学卒業生の平均賃金を年齢別に計算した。その結果、下位20%が平均賃金5000万ウォン(約560万円)を受け取る時、上位20%は約1.5倍の7500万ウォン(約840万円)になっていることがわかった。
これほど大きな賃金格差がある以上、入試競争が激化の一途を辿るのも当然だ。そんな状況の中、韓国内では「頑張って受験をクリアした人がいい給料を貰うのは当然だ」「努力は尊重されなければならない」「賃金格差がなくなったら、それこそ勉強する意味がなくなる」など、意外にも肯定的な意見が目立った。
大学のレベルによる賃金格差というと大仰なものに感じるが、実際、頑張ってきた者が報われるのはおかしくない。何もかも全員平等にすればいいわけではない。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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