海に投げられて脊椎を骨折した韓国女性の悲惨な事件が注目を集めている。
JTBCの時事番組「事件班長」によると、通報者の女性Aさん(20代)は2023年7月、当時の彼氏とその友人カップルと一緒に慶尚南道の海水浴場を訪れた。
当時、彼氏は友人に「どちらが彼女を遠くに投げられるか賭けをしよう」と提案。Aさんは拒否したが、彼氏はこれを無視し、Aさんを抱き上げて海に投げ込んだ。
Aさんは「彼氏の友人が先に自分の彼女を投げたが、少し深いところまで飛ばされたので怪我をしなかった。次に私が投げられたが、背中に何かが激しくぶつかった感覚があった。起き上がれといわれたが、背中が壊れたように感じて起き上がれなかった」と振り返った。
なんとAさんは、脊椎を3カ所も骨折し、全治14週間の重傷を負ってしまったのだった。
ここからが酷い。
Aさんは手術を受けるため彼氏に連絡したが、なんと彼氏は連絡を絶って失踪してしまった。最終的にAさんは彼氏を警察に通報した。
さらに、警察の調査で彼氏は「彼女を海に投げたことはない」と主張。同行した友人カップルも「投げた場面は見ていない」と証言した。
警察はこれらの証言以外に有力な証拠がないとして「証拠不十分」により、彼氏は不送致に。それでも検察が補完捜査を指示し、再捜査が行われた結果、彼氏は傷害罪で裁判にかけられることになった。
Aさんの彼氏は、法廷でも自己弁護に走った。「彼女が泥酔して記憶が歪んだものであり、海に投げた事実はない。酔っていて覚えていない」と主張したのだ。
事故当時、Aさんは彼氏をかばうために救急隊員に「自分で転んだ」と嘘の証言をしていた。しかし病院に搬送された際、看護師に「本当に転んだだけなのか」と尋ねられ、「実は彼氏に投げられた」と告白した。
幸いにも、この看護師の証言が法廷で認められた。
1審の裁判所は、彼氏がAさんの負傷原因を説明できないことや、海の深さが成人の膝程度しかなかったことなどを理由に、「被告は被害者が重傷を負ったにもかかわらず、反省せずに連絡を絶ち、嘘の証言をしながら非難までした」と懲役1年の実刑判決を下し、法廷で拘束した。
Aさんは「大怪我を負い、長時間座ることができないため仕事もできず、生涯にわたり走ることもできない障害を持つことになった。和解するつもりはない。元彼氏が責任逃れをした部分について、最後まで戦って処罰を求める」と述べた。
なおAさんと彼氏の双方が1審の判決に対して控訴しているため、2人の争いは今後も続いていく見通しだ。
関連ニュースに対して韓国のオンライン上では「女性はずっと障害を抱えて生きていかなければならないのに、男は懲役1年だけ?とてもかわいそう」「警察の捜査がひどすぎる」「同じことをしてやりたい」「もとは愛し合っていたのでしょ?本当に人間関係というのは…」「懲役1年?ゼロが一つ足らないのでは」といった声が上がった。
Aさんの無念が晴れる日が来るのか、今後の展開が注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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