飲食店やカフェで提供される“おしぼり”に求めるのは、清潔であることだろう。しかし韓国の首都ソウルでは、その前提が疑われる事態が発覚した。
なんと基準値を1500倍超過する細菌が検出されたというのだ。
12月3日、ソウル市の民生司法警察局は、基準と規格に違反した衛生おしぼり処理業者7カ所を摘発したと明らかにした。
衛生おしぼり処理業者とは、飲食店などで使用されるおしぼりを洗浄・殺菌・消毒などの方法で処理し、包装やレンタルを行う事業所のことだ。
民生司法警察局は今年8月から10月まで、おしぼり処理業者17カ所を対象に現場点検や回収検査を並行して実施した。
特に作業環境が劣悪とみられる業者11カ所からおしぼりを回収し、ソウル市保健環境研究院に蛍光増白剤、大腸菌、細菌数の検査を依頼した。その結果、一部の業者のおしぼりから、基準値を最小で3倍、最大で1500倍超える細菌が検出された。
基準違反が確認された業者は計7カ所に上り、違反率は41.2%に達した。
民生司法警察局のクォン・スンギ局長は「市民生活に密接に関わる衛生用品に対する違法行為を根絶するため、引き続き捜査を行う」と明らかにした。
今回の取り締まりで摘発された7カ所の業者は、後日立件され捜査を受ける予定だ。衛生用品の基準および規格に違反した場合、衛生用品管理法に基づき、1年以下の懲役または1000万ウォン(約107万円)以下の罰金に処される。
基準値を1500倍超過するおしぼりが提供されていた事実を受け、韓国のオンライン上では「もう他国の問題を笑えないね」「これで口をふいたりしているのだが…」「飲食店のおしぼりはもう使えない」「一回用しか使えない」といった声が上がった。
今回の摘発を機に改善が進むことを期待したいが、韓国でおしぼりを使う場合は用心したほうがいいのかもしれない。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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