韓国では、日本のお盆にあたる「秋夕(チュソク)」と正月にあたる「旧正月」を“二大名節”とし、大型連休を迎える。
今年は1月29日が旧正月で、韓国では土日を含めて25~30日までが6連休だ。
この連休期間は、実家に帰省して親族との交流を深める人も多く、かつては首都ソウルから地方へ人が流れる姿が「民族大移動」と揶揄されるほどだった。
しかし、近年ではそうした実家への帰省が減少傾向だという。
韓国キッチンブランド「NINJA」は最近、「名節準備過程のストレスと“名節症候群”」について30~54歳の成人女性500人を対象にアンケート調査を実施した。
名節症候群とは、名節の連休期間を含め、その前後で発生する身体的・精神的ストレスを指す。韓国独自の表現だ。
その結果、アンケート回答者の91.2%が「準備過程でストレスを経験」し、81.2%は「名節後に身体的・精神的疲労を経験している」と答えた。つまり、多くの回答者が名節症候群に苦しんでいるということだ。
主なストレスの原因としては、「経済的負担」(70.2%)、「過度な料理と長時間の家事労働」(66.9%)、「時間不足による準備への圧迫」(15.1%)などが挙げられた。
せっかくの連休だが、料理や祭事の準備をすることを強要される女性のストレスが大きいことがわかる。男女平等が求められる現代であるだけに、オンライン上では不満の声が大きい。
「いい加減、名節に集まる必要はない。疲れるだけ」「無理に親族が集まろうとしないで、各家庭でひっそりとやればいいと思う」「時代錯誤の感が否めなくなってきた」など、否定的な意見が多かった。
親族の集まりは他人以上に気を遣うところもある。大型連休がストレスの原因となるだけであれば、無理に帰省する必要もないのかもしれない。
■日本を「地獄」と叩いた韓国歌手、日本公演へ…その“二枚舌”を意外な人物が痛烈批判
前へ
次へ