真っ昼間の住宅街で女子高生を誘拐しようとした韓国の30代男に、懲役3年が求刑された。
だが、被告は「交際相手への反発心から衝動的に犯行に及んだ」と主張し、情状酌量を訴えている。
韓国検察は9月18日、釜山地方法院西部署刑事1部で行われた30代男A被告の結審公判で、強制わいせつ目的誘拐未遂などの罪で懲役3年を求刑した。
起訴状によると、Aは7月1日午後4時5分ごろ、釜山市沙下区の住宅街で通りかかった女子高生Bさんを誘拐しようとした疑いが持たれている。
AはBさんの腕をつかみ、近くの路地へ引き込もうとしたが、激しく抵抗され未遂に終わった。この際、Bさんは腰などを負傷したとされる。事件後、Aは約5日間逃走したが、最終的に自首し「一瞬の性的衝動で犯行に及んだ」と供述した。
この日の公判で弁護側は「計画的犯行ではなかった」と強調。「犯行を事前に計画・準備していたわけではない。被告は当時、交際相手が年下の男性とデートしていた事実を知り、気分を害していた。そこに居合わせたBさんを見て、恋人への反発心から衝動的に犯行に及んだ」と主張した。
さらに「犯行後は逮捕が怖くて逃げたが、常に罪悪感に苛まれていた。警察に自首して全面的に認めた点も考慮してほしい」と訴えた。
A本人も「恥ずべき行動を心から反省している。被害者に深く謝罪する。二度と同じ過ちを繰り返さないよう自分を律していく」と述べた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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