加害者情報を公開した韓国ユーチューバーの初公判 複数の男子高生による“長期”性暴行事件

2025年10月30日 社会
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2004年に発生した慶尚南道・密陽(ミリャン)での集団性暴行事件の加害者情報を公開したユーチューバー「奈落保管所」が、初公判で容疑をすべて認め、寛大な処分を求めた。

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現地法曹界によると、ソウル南部地裁刑事6単独(キム・ジュソク部長判事)は10月29日午前、情報通信網法上の名誉毀損およびストーキング処罰法違反などの容疑で起訴されたキム被告の第1回公判を開いた。

YouTubeチャンネル「奈落保管所」を運営するキム被告は、2024年6月ごろに複数の動画を通じて、2004年に発生した密陽女子中学生集団性暴行事件の加害者らの改名前・改名後の氏名や顔写真などの個人情報をネット上に公開した疑いが持たれている。これにより、加害者として名指しされた人物の中には勤務先を解雇されるなどの影響も生じた。

検察はキム被告の罪状について、「被害者の個人情報を含む映像を掲載し、不安と恐怖を引き起こす行為を繰り返した」と指摘。「一部の被害者は捜査機関による取り調べを受けた事実がなく、性暴行事件に関与していなかったにもかかわらず、誹謗目的で虚偽の内容を公開し名誉を毀損した」と述べた。

一方のキム被告側は起訴事実を認めたうえで、裁判所に寛大な処分を求めた。弁護人は「被告人は事件の立件前から自身の過ちを反省し、自発的に捜査に協力した」とし、「一部の被害者とはすでに和解に至っており、被害回復のために最善を尽くしている。被告にもう一度だけ機会を与えてほしい」と訴えた。

奈落保管所
(画像=ユーチューブ)奈落保管所

キム被告の次回公判は12月24日午前10時に開かれる予定だ。

なお、密陽集団性暴行事件とは、2004年12月に密陽地域の高校生44人が女子中学生1人に対し、約1年間にわたって性暴力を繰り返した事件。加害者のうち少数しか起訴されず、十分な処罰が下されなかったことから、韓国社会に大きな衝撃と怒りを呼んだ。

(記事提供=時事ジャーナル)

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