ロシアに派遣された北朝鮮兵が前線から一時撤退したとの海外メディアの報道に関連し、韓国の国家情報院が2月4日、「1月中旬からロシアのクルスク地域に派遣された北朝鮮兵が戦闘に参加している動きは見られない」と明らかにした。
これに先立ち、『ニューヨーク・タイムズ』は1月30日(現地時間)、ロシアに派遣された北朝鮮兵が約2週間前から前線から姿を消したと報じた。
国家情報院は、北朝鮮兵の戦闘動向が見られなくなった理由について「多数の死傷者が発生したことが一因とみられる」としながらも、「正確な状況については引き続き確認中」と説明した。
国家情報院は1月13日に開催された国会・情報委員会の非公開懇談会で、ロシアに派遣された北朝鮮兵のうち、3000人を超える人員が死傷したと推定していると報告したことがある。
北朝鮮は2024年11月、約1万1000人規模の兵力をロシアに派兵した。派遣された北朝鮮兵は、ウクライナ軍が占領中のロシア西部クルスク一帯に配備され、戦闘に参加していた。
『ニューヨーク・タイムズ』は匿名のウクライナ・アメリカ政府当局者の発言を引用し、北朝鮮兵が甚大な被害を受けて撤退したが、追加の訓練を受けた後、再び投入される可能性があると報じている。
(記事提供=時事ジャーナル)
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