「私の近くにいると雷に打たれる」…次期韓国大統領に最も近い李在明代表、司法リスクや政治路線を語る

2025年02月19日 政治 #時事ジャーナル
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韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表がユーチューブのインタビューで、「共に民主党は進歩ではない。今後は中道保守として右側を担うべきだ」と述べ、自党の基本方針とは異なる立場を示した。

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また、自身の司法リスクについても言及し、「私の近くにいると雷に打たれると(側近たちに)何度も話した」と冗談交じりに語った。さらに、「政治報復」の定義についても尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の発言を引用し、「罪を犯したのに見逃すのは不正だ」と強調した。

李代表は2月18日夜、親李在明派のYouTubeチャンネル「セナル」のインタビューに出演し、「私たちは進歩ではない」と述べ、「実際には中道保守程度のポジションを持っている。進歩勢力は新たに構築されるべきだ」と主張した。

これは、最近の早期大統領選挙の情勢を前に、自身の中道・保守層へのアプローチを正当化する意図があると見られている。

また、保守陣営の第一党である与党「国民の力」についても、「憲政秩序の破壊に同調し、常識がない」とし、「与党になって政策を打ち出すのではなく、野党の足を引っ張ることが仕事になっている。それは保守の姿ではない」と指摘した。

続けて、「保守とは健全な秩序と価値を守る集団だが、その核心である憲政秩序を自ら破壊している。だからこそ、犯罪政党とまで言われるのではないか」と述べた。

李在明代表
(写真=時事ジャーナル)李在明代表

李代表は、野党と争点になっていた半導体特別法の「週52時間例外」条項に関して、前向きな態度を示したことで、進歩陣営から「右傾化」と指摘されたことについても、「私たちは右傾化したのではない。もともとこの立場にいた」と反論。「右傾化したと言われるのはレッテル貼りだ」と説明した。

そのうえで、「新たな成長の原動力を見つけ、希望のある社会を作ろうということだ」と改めて強調した。

さらに、「政治報復」という概念について、「尹大統領が明確に定義してくれた」とし、「罪を犯したのに見逃すのは不正だ。ない罪を探し回ったり、わざわざ標的にしたりするのは問題だが」と述べた。

加えて、尹大統領の弾劾成立の可能性については、「私たちのように責任を負うべき立場の者は不安になる。完璧でなければならないからだ。0.0001%の確率でも現実になったときのことを考えなければならない」と語った。

李代表は自身の裁判について言及する中で、「城南(ソンナム)市長、京畿(キョンギ)道知事の公職時代から何度も繰り返し話してきた。ことわざにもあるように、『悪い奴のそばにいると災難に遭う』というが、私の近くにいると雷に打たれると言ってきた」と述べ、「私は金魚のように狙われる標的だ。だから、透明に生きる自信がないなら私のそばにいないほうがいいと、何度も伝えてきた」と打ち明けた。

一方、2024年初めに李代表を刃物で襲撃し、最近、最高裁で懲役15年の判決を受けたキム被告については、「本人が要請したかどうかはわからないが、私に対して処罰を望まない、許すという趣旨の書類を裁判所に提出してほしいという依頼があった」と明かした。そして「少し考えたが、結局出さないことにした」と述べた。

続けて、「判決が下ったがそのとき思ったのは、個人的なことであれば誰かが言うように『死ななかったのに15年も?』と思うかもしれない。しかし、私だけでなく、また誰かに同じことをするかもしれない。厳罰を受けるべきだということを示す必要がある」と説明した。

(記事提供=時事ジャーナル)

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