韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表を刃物で刺した罪に問われた60代の男性の懲役15年の判決が確定した。
【注目】韓国の“次期大統領候補”は李在明代表が40.8%で1位
2月13日、最高裁判所第2部(主審:オ・ギョンミ裁判官)は、殺人未遂および公職選挙法違反の罪で起訴された60代の男性、キム被告の上告審で懲役15年を宣告し、5年間の保護観察を命じた原審判決を確定した。
最高裁は「犯行の動機や手段、結果、犯行後の状況など、記録に示された量刑の条件となる様々な事情を総合的に考慮すると、上告理由で主張された事情を勘案しても、原審が被告人に対し、懲役15年を宣告した第1審判決を維持したことが著しく不当であるとはいえない」と判示した。
キム被告は2024年1月2日10時29分頃、釜山(プサン)の江西(カンソ)区・加徳島(カドクド)の大項展望台で、新空港の建設予定地を視察後、車に向かって歩いていた李代表を刃物で刺したとして起訴された。
被告の襲撃により、李代表は内頸静脈を損傷し、手術と入院治療を受け、8日後に退院した。
捜査の結果、被告は犯行前にオンラインで登山用ナイフを購入し、柄を取り外してテープで巻くなど刃物を改造していたことが判明した。刃物の長さは刃の部分が13cm、全長18cmで、犯行当時はA4用紙で刃物を覆っていたことが知られている。
警察は現場でキム被告を即時逮捕し、2024年1月10日に検察へ身柄を送検した。
1審と2審の裁判部は、キム被告に懲役15年を言い渡し、5年間の保護観察命令を下した。裁判部は「キム被告は被害者の死亡という結果はもちろん、それに伴う被害者の政治的目的の達成まで考慮していたと判断される」とし、「そのため、殺人の動機において『特に非難されるべき事由』に該当すると評価するのが妥当だ」と判示した。
これに対し、キム被告は判決を不服として上告したが、最高裁は原審判決に誤りはないと判断し、同日、上告を棄却した。
(記事提供=時事ジャーナル)
■日本を「地獄」と叩いた韓国歌手、日本公演へ…その“二枚舌”を意外な人物が痛烈批判
前へ
次へ