華やかなのに生存競争がエグい韓国レースクイーンのリアルな現実

2021年11月06日 話題 #お金の話 #美女
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韓国ではレースクイーンのことを“レーシングモデル”と呼ぶ。彼女たちの仕事場はサーキットだけではなく、モーターショーなどで自動車の性能を説明したり、新車のデビューを華々しく飾ったりもする。

セクシーで華やかな衣装に身を纏い、カメラのフラッシュと大衆たちの視線を一身に浴びる“レーシングモデル”たちは、まさに世の男性たちの憧れの的だ。

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もっとも、一見すると華やかで美しくセクシーな韓国のレーシングモデルたちだが、その生存競争は厳しい。

韓国のレーシングモデル専門サイトである『ミスタカ』の集計によると、現在、韓国でレーシングモデルとして活動しているのは150数人。そのうち、モータースポーツに力を入れているタイヤメーカーや自動車部品メーカーの専属モデルとして契約できているレーシングモデルは3分の1にも満たず、ほとんどが所属事務所を持たないフリーランサーたちだという。

それだけに年俸格差も大きい。前出の『ミスタカ』や自動車業界に詳しい専門記者に話を聞いてみたが、そのギャランティはビックリするほどの金額だった。

超トップクラスになると年間1億ウォン(約1000万円)ほど稼ぐ者もいるが、平均すると3000万ウォン~4000万ウォン(300万円~400万円)ほどで、年齢が30代になると賞味期限が切れるというのだ。

とある業界関係者は言う。

「一口にレーシングモデルと言っても、ステージでポーズを取るメインモデル、ステージの下で同じようなポーズを取るサブモデル、観客やファン、マスコミにサービスするフロアモデルの三段階がある。

経験を積めばメインになれるわけではなく、必要なのは美貌と若さ。中堅モデルになると、“ギャラはいらないからせめてサブで使ってください”と売り込む場合もある。それでも起用されず食えないレーシングモデルたちは“チャリョンフェ”で稼いでいる」

チャリョンフェを漢字にすると「撮影会」となる。

マニアやアマチュア写真愛好家たちを集めた行なわれる素人撮影会のことで、レーシングモデルには1回あたり40~60万ウォン(4~6万円)のギャラが手に入るらしい。

「ただ、その相場も崩れ、最近は30~40万ウォンになっているらしい。彼女たちも必死なんだよ」(前述・業界関係者)

まさに過酷なサバイバル競争を強いられる韓国のレーシングモデル業界。最近はその競争についていけず、競争に脱落すると水商売や風俗店に走る者も多いらしい。

関係者が続ける。

「ただ、それはまだマシなほうで、そんな彼女たちの弱みにつけ込んでスポンサーを名乗り出て性的交渉を要求している輩もいる。落ちぶれてしまったレーシングモデルが泣く泣く性接待の世界に墜落していったという噂は絶えません」

実際、かつて人気レーシングモデルだったイ・スジンは、出演したとあるテレビ番組で「一日500万ウォンで性上納契約を交わそうと提案を受けたことがある」と告白しているのだ。

美しくセクシーな韓国のレーシングモデルたち。華やかで煌びやかなスポットライトの陰で、彼女たちは日々過酷な現実と戦っているわけだ。

もっとも、それでも美しく煌びやかな韓国のレーシングモデルたちがいることは間違いない。
年に1度はレーシングモデルのナンバーワンを決める「韓国レーシングモデル・アウォード」も開催されている。

これは1年間に行われたモーターショーや新車発表会、さらにはモータースポーツ大会なで活躍したレーシングモデルたちの中から、「大賞」「最高人気賞」「最優秀グローバルスター賞」「最優秀モデル賞」「最高人気新人賞」などを投票によって決める、韓国で唯一のレーシングモデル表彰式でもある。

受賞するのは韓国のカメラ小僧たちの間ではその名が知られたレーシングモデルたちばかりなので、顔と名前くらいは覚えておいてもいいかもしれない。

文=サーチコリア編集部
 

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