①疾病や心身障害:60日の期間内で延期
②家族の危篤、死亡など:30日の期間内で延期、通算60日まで延期
③天災などの災難:60日の期間内で延期
④国家または公共機関の採用試験:3回に限って採用試験日程まで延期
理由によって延期可能な期間は異なるが、こうした制度を最大限に利用して入隊を伸ばす。それによって30歳がリミットとなるわけだ。
入営通知書は入隊日の30日前までに、本人にメールか郵送で送られてくる。そこに添付された旅費支給通知書を郵便局に提出すると、入隊旅費を受け取ることができる。あとは、指定された入隊日に、1人で部隊まで行けば、いよいよ服務が始まる。
現役兵の場合、入営部隊ではまず基礎軍事訓練を5週間受ける。軍の規律が徹底的に叩き込まれるため、この期間がかなり厳しいとされている。基礎訓練が終ると、各部隊に配属されるという流れだ。
現役兵の服務期限は18カ月~21カ月。
韓流ファンからすれば「長すぎる!」と嘆きたくなるかもしれないが、これでも服務期間は短縮傾向にある。2011年以前は、陸軍・海兵隊は24カ月、海軍は26カ月、空軍は27カ月だった。その当時に比べればかなり短縮されたわけだ。
入隊後はどの部隊であっても厳しい日々を過ごすことになるわけだが、特に海兵隊は体力と精神力が必要な過酷な部隊と言われている。俳優のヒョンビンは自ら志願して海兵隊に入ったことで、話題となった。
いずれにせよ、韓国男子であれば芸能人であれ、一般人と同じように徴兵検査を受け、延期制度を利用しながら、29歳までには入隊しなければならない。
ただ、韓国の男性にとって軍隊での生活は、人生において非常に重要な時間でもある。そこで培われた友情、他では味わうことのできない経験や苦労は、良くも悪くも人生の財産なのだ。
韓流ファンにとっては悲しい空白の期間となってしまうが、大好きなスターのさらなる成長を期待して、温かく見送りたい。
文=サーチコリアニュース編集部