福島第一原子力発電所の「処理水」放出が近隣諸国からバッシングを受けるなか、お隣・韓国であるアンケートが行なわれた。
環境保健市民センターと環境運動連合海委員会は最近、世論調査機関リサーチビューに依頼して韓国全国の満18歳以上の男女1000人を対象に「処理水放出」に関するアンケート調査を実施した。
その結果、「日本政府が福島放射能汚染水海洋放流を始めたことについてどう思いますか」という質問について、回答者の72.4%が「反対」と答え、20.4%が「賛成」と答えた。
性別で見ると、男性(70.7%)よりも女性(74.1%)の方が反対比率が多少高い結果となった。
さらに、中国が処理水放出後に日本の水産物の輸入禁止措置を下したことに対しては、71.6%が「賛同」と答えた。
こうした調査結果を受け、韓国ネット民の間では「当然だ」「日本商品の不買運動だ!」などの過激意見が一部見られた。
一方で、「質問の仕方がおかしい。『汚染水』と書かれたら反対に決まってるが、基準値を下回っているのであれば他国の決定に口を出す必要はない」「『汚染』と言われて賛同する奴がどこにいる。適正数値以下なら放出しても問題ないだろう」「賛成か反対かで聞かれたら反対するに決まっている。質問の仕方がよくない」など、アンケート結果に疑問を呈する声も少なくなかった。
デリケートな問題であるだけに、単純な答えに傾倒せず、冷静に判断することが重要だろう。今後の推移を見守りたいところだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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