日本人のパスポートの保有率が大幅に落ち込んでいるという。
テレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』によると、日本人のパスポート保有率は現在、6人に1人、17%(2023年)となっている。コロナ前の2019年は23.8%だった。
当然ながら出国する人も2019年2008万人から2023年962万人と半減しており、旅行業界からは懸念の声も上がっているそうだ。
これについては、お隣・韓国でも驚きの声が出ている。
日本人のパスポート保有率の低さについて、韓国メディアJTBCは「なぜ日本ではこれほど海外に行こうとする人が少ないのか。理由は、相対的に低い賃金水準と円安現象にあると思われる。長期間の経済停滞によって賃金が停滞した上に、円安が重なったことで、日本人にとっては海外に行くとすべてが高く感じられるという。このような日本の状況は、韓国とは正反対だ」と紹介した。
実際に日本と比べると韓国人のパスポート保有率は高く、約40%と知られている。
今年、海外旅行に行った韓国人の数も8月までで1888万人(韓国観光公社)だ。日本が昨年962万人であること、さらにそもそもの人口が日本に比べて半分ということを踏まえると、海外旅行に行く人が非常に多いのだ。
では、韓国人はどこの国に旅行しているのだろうか。
直近の例を挙げよう。今年の韓国では10月1日(火)を「国軍の日」として臨時公休日としたことから、9月28日(土)から10月6日(日)までが「飛び石連休」となっている。そのため上手く有休を使って海外旅行に出かける人も多い。
この期間、韓国人が最も多く旅行する国は、他でもなく日本だ。
韓国の旅行会社「トリップドットコム」が10月1~9日の韓国旅行客の予約推移を分析した結果、最も多くの人が予約した国は日本だった。都市別に見ても、1位大阪、2位東京、3位福岡と日本がトップ3を占めた。以下、4位タイ・バンコク、5位ベトナム・ニャチャンと続く。
トリップドットコム側は「昨年に比べ、同期間の休日が増加したことから海外旅行への関心が高まり、移動距離が短い地域への予約が増加している」とし、「個人の年次休暇を長く取ってヨーロッパなどへ長期旅行に行く需要が増加するとの予測もあったが、依然として近場の日本が最も好まれている」と分析した。
日本政府観光局の訪日外客統計を見ても、日本を訪れる韓国人観光客は今年1~8月で581万人(推計値)を超えている。昨年の同期間(432万人)を大幅に上回っているのだ。日本を最も多く訪れている外国人観光客は、韓国人に他ならない。
パスポートを持たずに海外旅行へ行かない日本人と、まさに「正反対」だが、今後もこの傾向が続くのか注目だ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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