お菓子の袋に「独島(ドクト、竹島の韓国呼称)」の絵を描き、日本への輸出を自ら拒絶した韓国の菓子メーカーがアメリカへの輸出に成功した。
11月7日、全羅南道・長城(チャンソン)郡などによると、幼児用米菓子を生産する企業「オルバルム」が最近、アメリカ・ロサンゼルス近郊のオレンジカウンティにある流通店に入店した。
初回の輸出規模は約1000万ウォン(約110万円)だ。今回のアメリカ輸出は、カリフォルニア州に本社を置く韓国商品専門の卸売店を通じて実現したそうだ。
米菓子メーカーの「オルバルム」は、2021年から自社製品の裏面に「独島は韓国の領土」という文字を入れ、朝鮮半島の地図を入れて販売してきた。もちろん、その地図には独島も含まれている。
興味深いのは、昨年12月からオルバルム製品の日本輸出が議論されたが、同社がその道を自ら断ち切ったことだ。日本のバイアーから「取引をしたいのであれば竹島を消すように」と要求されたが、拒否したのだ。
日本への輸出で予想された発注量は、年間売り上げの15%相当だったともされている。
経営難であるにもかかわらず、日本への輸出を拒んだことについて、キム・ジョングァン代表は「少しの悩みもなく拒絶したわけではない」としながらも、「すぐ目の前の個人的な利益のために国家の自負心を捨ててはならないという考えが大きかった」と伝えた。
そこからオルバムの製品は一気に知られ、売れる。
日本への輸出拒否がメディアで取り上げられ、オルバムのお菓子は「独島米菓子」との愛称で知られるようになり、「食べて応援しよう」という声が広がった。実際に秋夕(チュソク、2024年は9月17日)を前に、全製品が完売したという。
アメリカへの輸出について、キム代表は「多くの方々の関心と支援のおかげで、独島が描かれた当社の米菓子をアメリカへ輸出できることとなった。これからも良いニュースでお応えしたい」と伝えた。
このニュースを受け、韓国オンライン上では「真の愛国者だ」「こういう企業には商品を買って応えたい」「大統領や政治家よりも国を大切にし、愛してくれる企業だ」といった称賛の声が上がっている。
日本への輸出を拒絶したオルバムの米菓子が辿る今後の運命に注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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