“麺をつなげれば地球2600周分”と輸出絶好調の韓国ラーメンだが…「辛ラーメン」の農心、営業利益が大幅減

2024年11月15日 経済
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「辛ラーメン」で知られる韓国のインスタント食品会社「農心(ノンシム)」の営業利益が大幅に減少したことがわかった。

【注目】「麺をつなげれば地球2600周分」韓国ラーメン絶好調

農心は11月14日、今年の第3四半期の営業利益が前年同期比で32.5%減少した376億ウォン(約41億7400万円)と発表した。

売上も8504億ウォン(約943億9800万円)で、前年同期比で0.6%減だった。

今年、韓国ラーメンの輸出が絶好調で1~10月の韓国ラーメン輸出額は計10億2000万ドル(約1590億円、農林畜産食品部)に上る。昨年同期比30%増で過去最高を記録していただけに、意外な成績だ。

農心も国内法人の輸出売上は33.5%増えており、ベトナム(20.4%増)、日本(20.3%増)、オーストラリア(15.4%増)、アメリカ(1.4%増)と成長傾向を示した。

辛ラーメン
(画像=農心)辛ラーメン

農心側は「国ごとの食文化を考慮した新ブランドラインナップの拡充や、取引先の整備による直取引の割合拡大、積極的なマーケティングの効果によるものと分析される」と説明している。

しかし中国事業が現地での消費低迷に加え、オンラインチャネルでの販売不振により、売上が21%も減少した。また、内需事業が景気減速の直撃を受け、スナック(6.6%減)と飲料(13.8%減)分野での減少幅が大きかった。

第3四半期の営業利益は、内需市場の低迷に対応した販促費の増加や、海上運賃を含む輸出コストなどの経営費用の上昇により、前年同期比で減少したということだ。

アメリカで人気を博す辛ラーメンフードトラック
(写真=農心)アメリカで人気を博す辛ラーメンフードトラック

農心側は「今年第4四半期には新製品の発売とアメリカ市場の攻略で成果を上げる」と述べ、「国内で大きな反響を得た『辛ラーメン トゥンバ』を第4四半期からグローバル市場に本格的に投入し、10月から稼働を開始したアメリカ法人のカップ麺ラインの増設効果を通じて売上と利益を改善していく」と明らかにした。

韓国ラーメンが売れに売れ、「輸出額10億ドルはラーメン20億7000万個に相当し、麺をつなげれば地球を2600周回れるほどだ。世界人口80億人のうち4分の1は韓国ラーメンを食べたことになる」(農林畜産食品部ソン・ミリョン長官)とまで期待されているだけに、今後の巻き返しが期待される。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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