アメリカのドナルド・トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との首脳外交を再び試みる意思を明らかにした。
これはトランプ大統領が第2期の政権をスタートさせてから、初めて北朝鮮との首脳外交に対する明確な立場を示したものだ。
トランプ大統領は前日に収録され、1月23日(現地時間)に2回目の放送となったFOXニュースとのインタビューで、「金正恩と再び連絡を取ってみるのか(reach out)」という質問を受けると、「そうするつもりだ(I will)」と答えた。
トランプ大統領は第1期の北朝鮮との首脳外交について、「私はその問題(北朝鮮の核問題など)を解決したし、彼(金正恩)とうまくやった」と述べた。また、宗教的な熱情が強いイランとの交渉は難しいとした上で、金正恩委員長について「彼は宗教的狂信者ではない。賢い男(smart guy)だ」と評価した。
トランプ大統領は2018年のシンガポール、2019年のハノイで2度の米朝首脳会談を実施し、板門店でも金委員長と会った経験がある。
一方、チョ・ヒョンドン駐米大使は同日、特派員団懇談会でトランプ第2期政権への対応策に関連し、「政府は韓米間で北朝鮮の非核化の目標を共有しつつ、北朝鮮のウクライナ戦争参戦によって複雑に絡み合った計算を解くために、(韓米間の)対北政策の調整を強化する」と述べた。
チョ大使はトランプ政権の外交・安保ラインの関係者とのコミュニケーションの結果について、「北朝鮮の核環境がトランプ第1期のときとは異なっていることをよく理解していた」と述べ、「今後、我々側との緊密な協力を望んでいた」と伝えた。
さらに「韓米が共に発展させてきた核・従来型戦力を統合した拡大抑止(アメリカの対韓核の傘提供)を強化し、それを基盤とした韓米連合防衛態勢を維持し、韓米日協力の基調を引き続き堅持していく」と付け加えた。
(記事提供=時事ジャーナル)
■ロシア派兵で揺れる北朝鮮の“内部”…悲惨な末路を迎えた「2度のクーデター」の試み
前へ
次へ