韓国の最大野党『共に民主党』に告発されるなど、最近注目を集めている韓国史の人気講師チョン・ハンギル氏が、爆弾テロの予告を受けた。
チョン氏が登場する尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾反対集会の映像に、爆弾テロを予告するコメントが投稿され、警察が捜査に乗り出した。
2月4日、京畿北部警察庁サイバー犯罪捜査2課によると、前日23時頃、チョン氏のYouTubeチャンネル「花よりチョン・ハンギル」の映像に「自作爆弾を準備中です」というコメントが投稿されたとの通報が寄せられた。
このコメントの投稿者は、「チョン・ハンギル先生の『一掃しよう』という言葉に座り込んで泣きました」「20年、短いようで長い人生を捧げます」とも書き込んでいた。
該当のコメントが投稿された映像には、チョン氏が2月1日に釜山(プサン)駅広場で開かれた集会で演説する様子が映っていた。
現在、このコメントは削除されている。警察はネットユーザーからの通報を受け、コメントの投稿者を追跡中だ。
警察関係者は「具体的な犯行対象や場所は特定されていないが、懸念されるためグーグルアカウントなどを通じて投稿者の追跡を進めている」と述べた。
普段は受講生に対して政治的な意見を強く示すことがなかったチョン氏は最近、本格的に尹大統領への公開支持を表明し始めた。
彼は1月19日にYouTube動画で「大韓民国の混乱は選挙管理委員会が無能だったからだ」と疑惑を提起した。さらに1月25日には尹大統領の弾劾反対集会に参加し、非常戒厳令の宣言を擁護する趣旨の発言も行った。
その後、「共に民主党」がチョン氏を「虚偽情報の拡散」としてグーグルに通報して以来、彼の発言はさらに過激化している。
チョン氏は告発直後に「選挙管理委員会を批判したのに、なぜ共に民主党が告発するのか」と反発し、「私はノサモ(盧武鉉元大統領を愛する会)出身であることを明かしたが、それなら私の歴史観は極左なのか」と強く反論した。
また、2月2日には「共に民主党は国家と国民には無関心で、自分たちの権力にしか執着しない、歴史上最悪の集団だ」と痛烈に批判した。
チョン氏の“過激化”に対しては、「痛快だ」と支持する声がある一方で、本業をおろそかにして政治活動に専念する姿勢に対する批判も出ており、評価が分かれている状況だ。
それでも爆弾テロ予告について、オンライン上では「投稿者を特定し厳重な処罰を望む」「今の状況では本当に爆弾テロが起こり得る」「言葉だけでも、こうした脅迫は控えるべきだ」といった声が寄せられた。
チョン氏の発言は韓国社会で賛否を巻き起こしているが、今回の爆弾テロ予告は言論の自由を超える深刻な問題として捉えられている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■「狂っている」“不正選挙疑惑”に同調する者を次々と弾圧する韓国最大野党
前へ
次へ