「外国人にだけばら撒く国に」韓国で暮らす外国人の生活満足度、5点満点中4.3点と高く…差別経験は17.4%に

2025年03月18日 国際
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韓国で暮らし働く外国人たちが、比較的高い満足度を示していることがわかった。

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3月18日、韓国の統計庁が発表した「2024年移民者滞在実態および雇用調査結果(滞在資格別外国人の韓国生活)」によると、2024年5月時点で、15歳以上の国内に居住する外国人は156万1000人と集計された。

男性が57.8%、女性が42.2%を占めた。

国籍別では、「その他のアジア諸国」が35.8%で最も割合が高く、次いで「韓国系中国人」(31.6%)、「ベトナム」(15.0%)、「中国」(8.6%)となっており、「アジア以外の国」の割合は9.0%だった。

また、国内滞在外国人のうち、就業者は全体の64.7%、失業者は3.9%で、非経済活動人口は31.4%だった。

韓国生活の満足度5点満点中4.3点

外国人の賃金労働者の月平均給与は「300万ウォン(約30万9000円)以上」が37.1%を占めた。「200万(約20万6000円)~300万ウォン」は51.2%、「100万(約10万3000円)~200万ウォン」は8.4%、「100万ウォン未満」は3.3%だった。

仁川国際空港
(写真=サーチコリアニュース)韓国の仁川国際空港

月200万ウォン以上の給与を受け取る労働者の割合は88.3%となり、2023年(86.4%)に比べて増加している。

日本で働く外国人労働者の平均給与が23万2600円(厚生労働省、「令和5年賃金構造基本統計調査」)であることを踏まえると、ほとんど同水準といえるだろう。

韓国生活への満足感も高いようだ。国内滞在外国人が自ら評価した韓国生活の全般的な満足度は、5点満点中4.3点だった。

項目別の満足度は「一緒に住んでいる家族との関係」(4.5点)、「周囲の人との関係」(4.3点)、「居住地域の環境」(4.3点)、「自身の職業」(4.1点)、「余暇生活」(3.9点)、「自身の所得」(3.7点)の順で高かった。

一方で、外国人の17.4%が差別を経験しており、依然として差別意識が根強く残っていることも明らかになった。

差別経験の割合が最も高かったのは「留学生」(27.7%)で、次いで「専門人材」(23.7%)、「結婚移民」(22.3%)、「永住者」(19.0%)、「在外同胞」(13.9%)、「訪問就業」(13.5%)、「非専門就業」(11.5%)の順となった。

回答者は、差別を受けた主な理由として「出身国」(54.5%)、「韓国語能力」(31.2%)、「外見」(9.1%)、「経済力・職業」(3.1%)などを挙げた。

外国人が比較的満足度の高い生活を送っていることについて、韓国のオンライン上では手放しで喜べないという反応が続いた。

「韓国の若者が働かず企業が人手不足なら政府が対策を練るべきだが、外国人労働者を増やせとばかり連呼している」「外国人にだけばら撒く国になった」「生活満足度なんて考える必要がない。低いと答えた人のほとんどは特定の国の出身者だ。彼らを満足させる必要があるだろうか」といったコメントが寄せられた。

外国人労働者の増加に対する世論は賛否が分かれており、今後も社会的な議論が続くとみられる。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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