整形も特段珍しいものではなくなった現代。日本でも積極的に行う人も多い。
そんな整形分野で世界のトップを走るのが、お隣・韓国だ。
国際美容整形外科学会が2021年のデータをもとに算出したデータによると、1人当たりの整形手術の割合が最も高かった国は韓国だったという。
一般人はもちろんのこと、ビジュアル面が重視される芸能人にとって、整形は切っても切れない存在だと言える。とはいえ、わざわざ公言することでもなかったのだが、最近では自ら整形を告白する芸能人も増えている。
今回紹介するのは、整形を公言した芸能人の一人である女優のホン・スアだ。
1986年生まれのホン・スアは、2003年に雑誌のモデルとしてキャリアをスタートさせると、2005年にコメディドラマ『ノンストップ5』で演技デビュー。その後も数々の映像作品に出演してきたが、いわゆる大物女優にはなれなかった。
そんな彼女のターニングポイントとなったのは、2013年の“中国進出”だ。ホン・スアは中国での活動について、今年7月に出演したあるYouTubeで、このように語っていた。
「中国という国は私にだけはとてもありがたい国です。整形の話をせざるを得ない。私は(中国で)整形のアイコンになった。以前の顔、以前のイメージで私のもとに届いた役は、主人公の妹、主人公の友人、浮気者などが多かった。喜怒哀楽など、深い内面の演技もできる俳優になりたいと思っていたが、いつも役割が限定的なので限界を感じた。そんななか、中国からオファーが舞い込んできた。私は二重まぶたではなかったが、親しい制作会社の代表が“君は目をそっとつまんで透明メイクをすれば似合いそうだ。それなら中国で作品に出演する時、中国人から受け入れられるだろう”とアドバイスしてくれた。実際、その通りになった。整形もうまくいった。悪口を言われても満足している。私を(中国の大物女優)ファン・ビンビンと勘違いする人も多かった」
このように、中国進出で自信を得たと語るホン・スア。2022年には、バラエティ番組『ランニングマン』で「叩いて被ってジャンケンポン」をプレーする際、「私はもう(整形)できない。最後の鼻です」と、笑顔で自虐ジョークまで飛ばしたほどだ。
また2023年に出演したバラエティ番組『靴を脱いでバツイチフォーメン』では、MCから「僕たちが昔から知っているホン・スアで合ってる?」と聞かれると、「私は本当にすべてやった」と回答。もちろん、整形のことである。
一方で、整形を大々的に公言することによって否定的な世論もあったという。だが、2022年放映の主演映画『感動注意報』にまつわるインタビューでは、
「悪質なコメントも受けたが、(整形の)情報が気になる方々も多かったみたい(笑)。個人的には今に満足している。昔の顔は助演にとどまる顔のようで、今はいろいろなイメージをいろいろと表現できるようになったようだ。中国でも、いろんなイメージを表現できるようになって嬉しい。これからは演技力で報いなければならない。人間なので傷つくことも多いが、時々ダイレクトメールを送ってくれれば返信する。病院も本当にたくさん紹介した。気になったら聞いてみて」
と、余裕たっぷりに今の生活を楽しんでいると述べていた。
整形でコンプレックスを克服したことでメンタルも前向きになり、女優としてのキャリアをより豊かなものにしたホン・スア。今後も韓中両国で“整形のアイコン”のみならず、“ポジティブのアイコン”としてお茶の間に愛されることだろう。
(文=サーチコリアニュース編集部K)
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