韓国が「羨ましい」とした日本女子オープンのスゴいところ

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9月30日から始まった女子プロゴルフ・メジャー第3戦の『日本女子オープン』。

2015年大会では韓国のチョン・インジも優勝したことがある由緒ある大会だが、日本女子オープンの凄さに改めて敬意を払う韓国メディアは多い。

今から5年前の2016年にも『ヘラルド経済』が「日本女子オープンから学ぶべきゴルフの三つの教訓」という記事を掲載して次のように評していた。

2016年時のチョン・インジ(写真提供=KLPGA)

「日本のナショナルタイトルでありメジャー大会である日本女子オープンには、我々韓国が学ぶべき三つの教訓がある。ひとつは伝統に対する尊重、二つ目は大会の歴史を記録する姿勢、最後はアマチュアやジュニアゴルファーをプロゴルフに融合させる心だ」

同メディアが取り上げていたのは、日本女子オープンが歴代チャンピオンを招いた“チャンピオンズ・ディナー”を開催していること。韓国からもチョン・インジと李知姫が参加したことを紹介しながら、「伝統と重視しチャンピオンを優待する風格がある」と絶賛した。

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また、韓国では選手たちのSNSなどが活発だが、大会特設サイトを展開しているところは皆無なこともあって、日本女子オープンが大会特設サイトを独自に運営していることも高く評価していた。

何よりも「学ぶべきだ」としていたのは、プロだけではなくアマチュアも参加していたことだ。2016年大会の日本女子オープン出場者120名中、アマチュアが全体の25%になる31名もいたこと。

その中には10代の選手も多く、「プロだけではなく若い有望株やアマチュアたちも参加できる機会を与えることが、ナショナルタイトルを担う未来の世代たちを考慮した配慮だろう」と評価していた。

そうしたうえで、「歴史を尊重し、未来を見つめる“深謀遠慮”の精神がゴルフ大会に染み込んでいて誠に羨ましい」と結論づけていた。

新型コロナの影響で、今年も昨年に続きチャンピオンディナーは行われず、大会初日にはアマチュア選手がローカルルールで禁止されている距離計測機器を使用して失格になるというアクシデントもあったが、日本女子オープンが韓国ゴルフ界に与えた影響は間違いなくあったことだろう。

文=慎 武宏
 

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