規制厳しい日本のバラエティとは対照的?ハードな人生を紹介する韓国の人気番組

2022年10月28日 話題
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その一つが、『オ・ウニョンリポート-結婚地獄』(原題、MBN)。

その名の通り、結婚生活が“地獄”になってしまった夫婦がスタジオに登場し、その原因を改善すべくアドバイスを与えるという番組だ。アドバイスを授けるMCのオ・ウニョンは、名門・延世(ヨンセ)医科大学出身の精神科医で、『結婚地獄』以外にも多くの番組で家族問題相談のプロとして知られている。

“地獄”と謳っているように、この番組で紹介される内容は生易しくない。相談内容は多岐にわたるのだが、「韓国に嫁ぐも、13歳年上の夫にDVを受けるウズベキスタン妻」「34年間にわたって夫の浮気に悩む熟年夫婦」「酒に酔った夫から受けたDVがトラウマになり、無気力になってしまった妻」と、一部だけを見ても非常にハードなことが伺える。

ウズベキスタン妻(下)と中指を立てる13歳年上夫(画像=『オ・ウニョンリポート-結婚地獄』)

そのため、この番組を観ることが辛いという声も少なくない。このような夫婦の問題に必要なのは、オ・ウニョンではなく、弁護士や警察だという声もある。

また“未成年親”がテーマの番組も存在する。現在、シーズン2が放送中の『大人が知らない高校生ママパパ』(原題、MBC)は、10代で親になった“高校生のママパパ”たちが、世の中とぶつかりながら成長していく姿にスポットライトを当てるというもの。

『高校生ママパパ』では高校生年代で親になった若者が紹介されるのだが、「エセ宗教団体で11年間、一度も正規の教育を受けずに労働搾取された女性」「18歳で出産するも、交際相手の浮気や暴力に苦しむ女性」など、厳しい人生も明らかになる。

この番組は当初、10代のママ、パパのリアルな日常から成長する姿を発見し、本当の家族の意味を探そうという企画意図で始まった。

エセ宗教団体で11年間、一度も正規の教育を受けずに労働搾取されたと告白したキムさん(中央)(写真=MBN)

MCのパク・ミソンも、「(10代の出産を)支持したり、正当化したりする趣旨ではなく、生まれた子供が保護されることは当然のこと。どんな人生を生きているのか、率直な姿をお見せする時間にしたい」と番組の趣旨について初回で言及している。

しかし企画意図とは異なり、番組に対する批判的な声が上がってしまったのだ。

番組内で子供たちの“初体験”の平均年齢は13.6歳と公開するなど、刺激的な話題が登場したため、中高生の子供を持つ親の視聴者から否定的な反応が目立つ事態に。ネット上でも、「子供たちが真似しないか心配だ」と憂慮する声が多く上がったほどだ。

テレビが持つ社会への影響を考えると過激すぎるのも良くないが、日本のように規制しすぎるのも考え物ではないだろうか。

(文=サーチコリアニュース編集部K)

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