“Kゾンビ”にもピンキリ?! 愛すべき韓国B級ゾンビ映画たち

2023年01月03日 韓流 #映画
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ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』(1978年)のように、古来より楽しまれてきたクラシック作品も多いが、韓国ゾンビが流行り始めたのはここ数年の話である。

韓国でも昔からゾンビ作品は作られてきたが、ここ数年の流行の発端は時代劇とゾンビを掛け合わせたNetflixオリジナル『キングダム』(2019年)とされている。“K(KOREA)ゾンビ”というワードも、この頃から使われ出した。

『江南ゾンビ』

その後、『キングダム』のヒットに続けと言わんばかりに、Netflixの『#生きている』(2020年)、『今、私たちの学校は…』(2022年)、映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』(2020年)などが誕生した。

これらはNetflixの大資本が投じられたことや、前作(『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年)がヒットしたことで、壮大なスケールと高いクオリティを併せ持った大作となっている。

ただ、ゾンビ映画は金をかければよいというものではない。ハイクオリティ作品はもちろん面白いが、低予算のB級映画もそれはそれで楽しめるものだ。

B級Kゾンビ3選

韓国にも前述のようなハイクオリティ作品だけでなく、数々のB級ゾンビが生み出されてきた。

まずは韓国初のゾンビ映画『怪屍』(原題、1980年)を挙げる。

『怪屍』

1980年に公開された本作は、台湾人男性と韓国人女性が、ひょんなことから超音波実験によって蘇った死体(=ゾンビ)に遭遇するという物語。

“韓国初”ということでエポックメイキングな作品であることは間違いないが、1980年ということもあり近年のものと比較できるクオリティではない。評価も厳しいものが多く、ヨーロッパ映画『悪魔の墓場』(1974年)の盗作といった声や、“韓国初”という希少性以外は特に注目すべき点はないと評されている。

そして非常にユニークな設定の作品が『ミスター・ゾンビ』(2010年)だ。

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