「勝負強いというか、かなりの負けず嫌い。試合に負けることはもちろん、練習中の些細な遊びでも負けたくない(笑)。ゴールを外したら地面を叩きながら悔しがる。年上の相手DFともバチバチにやり合って怯まない。ある試合ではかなり激しく神経戦をやりあって、相手の年上DFが頭に血が上ってカッとなることもありました。それでも真っ向からやり合う。まだ若いのに怖いもの知らずです(苦笑)」
そんな強気な姿勢も買われ、昨年11月、カタールW杯直前に行われた国際親善試合のアイスランド代表戦で韓国代表デビュー。W杯最終メンバー26人には選ばれなかったものの、眼窩骨折で出場が危ぶまれていたソン・フンミンにもしものことがあった場合の“スペア”として予備エントリーに登録され、W杯期間中は韓国代表に帯同。ベスト16進出を現地で経験した。
リュ・チョン氏が語る。
「まだ20代前半ですが、高校生でプロデビューしたこともあり、今なお成長中です。以前はただシュートを打つだけの選手でしたが、昨年はそのプレーの幅を広げ、試合への関与度も高くなった。韓国代表監督だったパウロ・ベントがオ・ヒョンギュをカタールW杯の予備メンバーに加えた理由も、そこにあったと思います。オ・ヒョンギュは着実にプレー範囲を広げ、プレースタイルも多様化している。韓国サッカー界期待の成長株と言ってもいいでしょう」
ただ、そのカタールW杯直後、セルティック行きが噂された韓国人は別のストライカーだった。