前日の25日、ヤクルトは横浜スタジアムで横浜DeNAベイスターズと対戦し、3-5で敗れた。これで直近3連敗とし、順位も3位タイに落とした。「4番・三塁手」で出場した村上は3打数無安打、2三振に終わった。
打席で沈黙した村上は守備でもミスを犯した。初回、一死走者なしの場面で京田陽太が放ったゴロの打球をファンブルし、走者を出してしまう。直後、先発サイスニードが神里和毅、牧秀悟の連打を浴び、先制を許してしまった。
結局、全打席で無気力に退いた村上は自身の失策を挽回できず、チームの敗北を防げなかった。
村上は昨シーズン、141試合で打率0.318(487打数155安打)、56本塁打、134打点、114得点、出塁率0.458、長打率0.710、OPS 1.168を記録し、日本人最多本塁打の新記録を更新。同時に最年少打撃3冠王、さらには満場一致のMVPに選ばれるなど、圧巻の活躍を見せたホームランバッターだ。
しかし、今季はスタートが芳しくなく、20試合で打率0.167(66打数11安打)、2本塁打、9打点、OPS 0.632にとどまっている。
村上は今年3月に開催されたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に侍ジャパンの一員で出場し、全7試合の出場で打率0.231(26打数6安打)、1本塁打、6打点、OPS 0.826を記録した。決して悪くない成績だったが、準決勝と決勝で活躍を見せるまでは低調な成績が続き、苦戦を強いられた。
日本メディアの間では、WBCで大会MVPに輝いた大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)と一緒にプレーしたことが、村上にかえって悪い影響を及ぼしたという意見も出ている。
それでも、ファンの間ではスランプに苦しむ村上を応援する声も多い。はたして日本が誇る若き主砲は本来のパフォーマンスを取り戻すことができるのだろうか。
(記事提供=OSEN)