大谷は同日、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたオークランド・アスレチックス戦で先発登板し、6回3被安打(2被本塁打)、2四球、3死球、8奪三振の5失点で勝利を記録した。
試合全体で圧倒的な投球を見せた大谷だが、唯一4回だけ揺れた。
まず、先頭打者エステウリ・ルイーズを死球で塁に出し、盗塁と暴投で三塁まで進塁を許した。そして後続コナー・カペールに四球を許した大谷は、ブレント・ルーカ―に3ラン本塁打を打たれてしまった。
これにとどまらず、ジェイス・ピーターソンを死球で出塁させ、シェイ・ランゲリアーズに2ラン本塁打を浴びた。4回だけで一挙5失点を許したのだ。
その後もライアン・ノダに二塁打を打たれて危機を迎えた大谷は、タイラー・ウェイドを四球で出したが、追加失点なく辛うじてイニングを終えた。
4回のみ大きく揺れたものの、大谷の投球は依然として威力的だった。
投球数は93球を記録。球種はスイーパー(39球)、ストレート(25球)、カットボール(15球)、カーブ(5球)、シンカー(5球)、スプリット(4球)を駆使し、ストレートの最速は162.9kmに達した。
『MLB.com』は大谷の制球が乱れた理由にピッチクロックの故障を指摘。「エンゼルスが3回に5得点を記録した後、大谷は驚くべきことに4回5失点で同点を許した。4回を始める際にピッチクロックに異常が生じ、大谷は3回が終わる直前に二塁打と得点を記録していたため、ウォーミングアップをする時間が多くなかった」とし、大谷が4回に向けて準備をする状況になかったことを説明した。
もっとも、エンゼルスを率いるフィル・ネビン監督は「大谷も人間だ。失点することもある。球場全体で“何が起きた?”という雰囲気が感じられたはずだが、何の問題もない」と大谷への厚い信頼を示していた。
投手としては不振な成績を収めた大谷は、シーズン成績が6試合(34回)4勝、防御率1.85とやや悪くなった。とはいえ、相変わらずずば抜けた成績であることは間違いない。
打者としても、本塁打が足りず惜しくもサイクルヒットを達成できなかったが、5打数3安打、1打点、2得点の活躍でエンゼルスの8-7の勝利に貢献した。
(記事提供=OSEN)