大谷は同日行われたボルチモア・オリオールズ戦に先発投手兼3番打者として出場し、チームを9-5の勝利に導いた。
投手・大谷は初回を三者凡退で切り抜けたが、2回にアダム・フレージャーの2ラン本塁打を許した。また、3-2でリードした3回にもアンソニー・サンタンダーの2ラン本塁打を浴び、5回にはセドリク・ムリンスにソロ本塁打を打たれた。
大谷は本塁打3本で5点を許したが、6~7回は被安打ゼロの無失点に抑え、7回を4被安打、2四球、5奪三振に仕留めた。
そして、投手としての不振を打者で挽回した。初回に四球で出塁した大谷は3回の2打席目を右前安打で出塁。直後、後続打者ジョバンニ・ウルシェラの2打点2塁打で得点を挙げた。
また、チャド・ウォーラクのソロ本塁打で4-4の同点となった4回には、一死一、二塁で大谷はシーズン9号目となる3ラン本塁打を放った。スコアを7-4に広げる決定的な本塁打だった。
5回には右中間を破る三塁打を放つと、ハンター·レンフローの適時打で得点を挙げ、9-4とした。5回まで単打、本塁打、三塁打を記録した大谷にはサイクルヒットのチャンスが訪れた。
ただ、7回の5打席目は二ゴロに倒れると、9回には二死からマイク・トラウトが四球を選び、大谷に最後の打撃チャンスが戻ってきたが、大谷はシングルヒットにとどまった。
メジャー史上、先発投手がサイクルヒットを記録したことは一度もない。そんななかで大谷が大記録に挑戦したが、二塁打を追加できず失敗に終わった。
サイクルヒットを達成できなかったとはいえ、同日は四球1個と4安打で5出塁と、史上初めて先発投手5出塁の珍記録を立てた。
大谷は投手として7回4被安打(3被本塁打)、2四球、5奪三振、5失点でシーズン5勝目を記録した。
シーズン防御率は3.23と高くなった一方、打者としては5打数4安打(1本塁打)、3打点、3得点、1四球を記録したことで、シーズン打率を0.303に引き上げた。
(記事提供=OSEN)