日本プロ野球史上初の2年連続投手4冠王(最多勝、防御率、奪三振、勝率)を達成した山本は、今季も18試合(127回)12勝5敗、防御率1.42、128奪三振を記録する圧倒的なシーズンを送っている。
奪三振では種市篤暉(千葉ロッテマリーンズ/136奪三振)、佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ/130奪三振)に次ぐ3位だが、最多勝、防御率、勝率(0.706)はパ・リーグ1位だ。奪三振も十分逆転可能であり、3年連続4冠王を狙うことができる。
『MLB.com』は8月29日、来るオフシーズンのFAランキングトップ10を発表した際、ボーナスとして今季終了後のポスティングでメジャー進出を狙う山本に触れた。
「山本は今度のオフシーズン、オリックスからポスティングを通じてFA市場に出る予定だ」と紹介した『MLB.com』は、「彼は興味深い投手になるものと見られる。山本はこの2年間、沢村賞(日本のサイ・ヤング賞)とパ・リーグMVPの両方を受賞した。スカウトたちは10年前の田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)がニューヨーク・ヤンキースでそうだったように、山本もすぐにメジャーで先発1~2番手になれると信じている」と分析した。
山本は最速150km台後半のストレートと鋭いスプリットが主な武器だ。
日本人投手のスプリットはメジャーでもよく通じる場合が多かった。今季、ニューヨーク・メッツと5年7500万ドルで契約した千賀滉大も、フォークボールを武器にメジャーで24試合(136.1回)10勝7敗、防御率3.17を記録し、デビューシーズンを成功させている。
満30歳のシーズンにメジャーに進出した千賀とは違って、山本は来年もシーズンの半分ほどを満25歳で過ごすことになる。メジャーの各球団が山本を高く評価せざるを得ない理由だ。
今年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2試合(7.1回)1勝、防御率2.45を記録し、国際舞台での検証まで終えたことも加算点になりうる。
『MLB.com』は「もし山本が公式的にポスティングされれば、このランキングで5位まで上がるだろう。もしかしたら3位内に入るかもしれない」と展望した。
『MLB.com』が公開したFAランキングでは、1位が大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)、2位がコディ・ベリンジャー(シカゴ・カブス)、3位がマット・チャップマン(トロント・ブルージェイズ)、4位がブレイク・スネル(サンディエゴ・パドレス)、5位がジョシュ・ヘイダー(サンディエゴ・パドレス)、6位がフリオ・ウリアス(ロサンゼルス・ドジャース)、7位がアーロン・ノラ(フィラデルフィア・フィリーズ)、8位がエドゥアルド・ロドリゲス(デトロイト・タイガース)、9位がルーカス・ジオリト(ロサンゼルス・エンゼルス→クリーブランド・ガーディアンズ)、10位がジョーダン・モンゴメリー(テキサス・レンジャーズ)の順となっていた。
(記事提供=OSEN)