一瞬の油断で金メダルと兵役免除の恩恵が消えた。
チェ・インホ、チェ・グァンホ、チョン・チョルウォンで構成したローラースケート男子韓国代表は、10月2日に行われた杭州アジア大会・ローラースケートの3000mリレー決勝で0.01秒差で金メダルを逃した。
チョン・チョルウォンは決勝ラインを通過する直前、金メダルを確信し、両腕を伸ばす“万歳セレモニー”を繰り広げた。
その間、台湾の選手が左足を懸命に伸ばした結果、わずか0.01秒先に決勝ラインを通過した。
台湾が4分05秒692で劇的な1位を占め、韓国は4分05秒702で銀メダルにとどまった。
ゴール後、金メダルを確信して韓国国旗を持ちながらセレモニーを続けていたチョン・チョルウォンは、電光掲示板に表示された0.01秒差の2位という結果を後になって確認し、挫折した。
これまでの努力が一瞬の油断で崩れたという考えで、チョン・チョルウォンはついに涙を見せた。
韓国代表は公式に抗議し、判定に異議を唱えた。
しかし、ゴール前の通過写真では、台湾の選手のまっすぐに伸びた左足が先に決勝ラインを越えた場面が鮮明に撮られた。差はわずか2~3cmだった。
チョン・チョルウォンが泣いた理由はほかにもある。同僚への申し訳なさからだ。
韓国が金メダルを取ったのであれば、チョン・チョルウォンとチェ・インホは兵役免除の恩恵を受けることができた。しかし、チョン・チョルウォンのミスで失敗に終わった。
何より、次の機会はない。ローラースケートは次のアジア大会から正式種目から外される。
泣きながらミックスゾーンを通過したチョン・チョルウォンは、授賞式を終えて報道陣の前に立った。
チョン・チョルウォンは「私のミスが大きすぎる。同僚に申し訳なく思い、応援してくださった方々に申し訳ない」と謝罪した。同僚たちはチョン・チョルウォンを慰めていた。
(記事提供=OSEN)
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