現役時代に千葉ロッテや巨人、オリックスで活躍し、現在は韓国プロ野球の斗山ベアーズで監督を務めるイ・スンヨプが、「チュガンデヨプ」議論に対する自信の見解を明かした。
韓国野球ファンの間では現在、歴代韓国人打者の序列をめぐって熾烈な討論が繰り広げられている。
そんななかで流行語になっているのが「チュガンデヨプ」だ。チュ・シンスが歴代最高で、次点としてカン・ジョンホ、イ・デホ、イ・スンヨプの順に優れているという意味だ。
彼ら4人は米メジャーリーグ、日本プロ野球、韓国プロ野球とそれぞれ活躍した舞台が異なり、時期も違うため、直接的な比較をすることは難しい。
そのため、野球ファンたちは最上位リーグであるメジャーリーグでの成績に加重値を置いて、日本プロ野球と韓国プロ野球の成績を相対比較している。
こうなると、唯一MLBでのプレー経験がないイ・スンヨプが自然と最後方になる。
もっとも、「チュガンデヨプ」は正解があるわけではなく、各々の評価基準が異なる問題だ。4人とも優れた打者であることに間違いない。
現役時代に「国民打者」と呼ばれたイ・スンヨプは、韓国野球が生んだ最高のレジェンドだ。
ソン・ドンヨル、チェ・ドンウォン、イ・ジョンボムとともに、韓国プロ野球40周年記念レジェンドのTOP4に選ばれている。
イ・スンヨプは自己通算本塁打1位(467本)、歴代単一シーズン最多本塁打1位(2003年56本)をはじめ、最年少100本塁打(22歳8カ月17日)、最年少・最短200本塁打(24歳10カ月3日、816試合)、最年少・最短300本塁打(26歳10カ月4日、1075試合)、7シーズン連続30本塁打など、多様な本塁打関連記録を持っている。
このほかにも、イ・スンヨプはゴールデングラブ賞を10回(1997~2003、2012、2014、2015年)、レギュラーシーズンMVPを5回(1997、1999、2001~2003年)受賞した。
自身の引退試合となった2017年10月3日のキウム・ヒーローズ戦では、相手先発ハン・ヒョンヒから連続ホームランを放ち、クラスが違うことを立証した。
そんなイ・スンヨプは、斗山の球団公式YouTubeチャンネル『ベアーズTV』を通じて、「私は抜いても良いと思う。上位リーグでプレーした選手たちが高い順位にいなければならない」と謙遜した。
また、チュ・シンス、カン・ジョンホ、キム・ハソン、イ・ジョンフの順で並べ、「5位はイ・デホン。私は6位ぐらいだ」とし、「私は全然関係ない。外してもいい」と付け加えた。
その一方で、イ・デホは自身が運営するYouTubeチャンネルでイ・スンヨプ監督を最高の打者に挙げた。
イ・デホは「正直、バットだけはイ・スンヨプ先輩を破ることができる人はいない。本塁打を打つことに関してはスンヨプさんが最高だ。それは認めよう。そうすると、(チュガンデヨプで)“ヨプ”が一番前に行かなければならない」と話した。
さらには、「スンヨプさんは、ホームランを打つ技術だけは韓国1位だ。体格は大きくないが長打力がある。シーズン56本塁打という数字がそれを証明している。私も打撃7冠王を達成したその年、44本塁打を放った。それも本当にたくさん打ったと思ったが、1シーズンに50本以上打つのは驚きだ」と、イ・スンヨプの能力を高く評価していた。
(記事提供=OSEN)
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