ポルトガルの首都リスボンで発生したケーブルカーの脱線事故で、韓国人3人の死傷者が発生したことがわかった。
9月5日、韓国政府・外交部によると、リスボンのケーブルカー脱線事故で韓国人男性1人と女性1人が死亡した。重傷を負った女性1人は現地病院で手術を受けた後、集中治療室で治療を受けている。
当初、外交部は現地当局の調査に基づき、韓国人女性1人が負傷したと明らかにしたが、その後新たに2人の死亡者を確認した。
外交部は「現地の韓国公館はポルトガル当局と緊密に疎通しながら、負傷者支援および被害者家族への連絡など必要な領事支援を提供している」と伝えている。
リスボンでは現地時間3日、路面ケーブルカー「フニクラ」が脱線する事故が発生し、現在まで16人の死亡が確認された。
「フニクラ」は年間350万人以上が利用する観光名物の一つ。事故は都心中心部のレスタウラドーレス広場からバイロ・アルトの丘の上の展望台を結ぶグロリア線で、事故当時は観光客などを乗せたケーブルカーが制御不能となって脱線した後、建物と衝突して横転。この衝撃で、ケーブルカーは形を識別しにくいほどに破損した。
現地主要メディアは、上り坂でケーブルカーを引き上げ、下り坂で制動するケーブルが損傷した可能性を提起している。ポルトガル政府は事故翌日の4日を国家哀悼の日に指定し、事故調査と捜査を進めている。
外交部のチョ・ヒョン長官は、自身のSNSに「被害に遭われたすべての方々に深い哀悼を伝える。一日も早く安全と平安を取り戻されることを祈る」と伝えている。
(記事提供=時事ジャーナル)
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