日本人と韓国人による密輸グループ、約10人が日本で逮捕された。
読売新聞によると、韓国・釜山(プサン)と大阪を結ぶクルーズ船を利用し、金塊を海上で受け取る「瀬取り」で密輸を図ったなどとして、海上保安庁などが韓国人と日本人の約10人を関税法違反容疑などで逮捕したという。
押収された金塊は約40kgで、5億~6億円相当だ。
日本に金を輸入する際は、税関で消費税を収める必要がある。今回の金塊40kgでいえば、5000万~6000万円だ。日韓グループは、この納税を逃れるために密輸したと見られている。
犯罪の手口は単純で、韓国人グループが箱に隠した金塊を釜山発大阪行きのクルーズ船に持ち込み、瀬戸内海の愛媛県沖を通った際に海上に投下する。それを日本人グループが船で回収するというものだった。
このニュースは、韓国のSBSやMBCといったテレビ局や『釜山日報』などの地元紙でも報じられている。
日本が絡んだ韓国の金塊密輸グループといえば、韓国史上最大の罰金が科された密輸組織が連想される。
2019年1月、釜山地方裁判所は、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(関税・租税)、関税法・租税方処罰法違反などで起訴された密輸組織の責任者ユン氏に懲役5年、運搬組織の責任者ヤン氏に懲役2年6カ月を宣告した。
また、それぞれに罰金1兆3000億ウォン(約1410億円)と、追徴金2兆102億ウォン(約2182億円)を言い渡している。この「罰金1兆3000億ウォン」は過去最大の数字だった。
ユン氏らは2015年7月から2016年12月まで、香港産の金塊を韓国空港の送迎エリアで“訓練”を受けた韓国人旅行客に渡し、日本に密輸して売却していた。『聨合ニュース』によれば、「2016年だけで韓国人旅行客5000人以上が彼らの誘いに乗って、金塊の中継密輸に動員された」という。
1年6カ月におよぶ犯行で、密輸した金塊は4万321個、時価2兆ウォン(約2170億円)に上るとされた。またヤン氏は、日本で現地人を通じて処分した金塊の代金を韓国国内に持ち込むために、日本からゴルフ用品を輸入し国内で転売したりもした。
いずれにしても金塊の密輸といえば、ユン氏らのように航空機を使って少しずつ運ぶイメージだが、今回の日韓密輸グループはクルーズ船を利用して大胆に「瀬取り」しようとした点が珍しい。
近年、日韓関係は改善傾向にあるとされるが、こうした犯罪での協力は勘弁願いたいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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