”有害物質おもちゃ”に“衝撃に弱いヘルメット”まで…韓国で「粗悪品」大規模リコール命令

2025年07月17日 社会 #時事ジャーナル
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韓国で夏の時期に需要が高まる水遊び用具や子ども用おもちゃ・家具、生活用電気製品のなかから安全基準に満たない製品が多数見つかった。これを受け、政府は子ども向け製品30点、生活用品13点、電気製品10点に対してリコール命令を出した。

【画像】有害物質が基準値の476倍…中国ECサイトの子供用製品

産業通商資源部の国家技術標準院(以下、国標院)は7月17日、水遊び器具や夏用衣類・履物、傘・日傘など63品目にわたり、計1082製品を対象に安全性調査を実施した結果、基準に適合しなかった53製品を発見し、回収などの命令(リコール命令)を出したと明らかにした。

問題となった子ども向け製品では、鉛やフタル酸系可塑剤が基準値を超えていたおもちゃ(6点)、子ども用家具(5点)、子ども用繊維製品(3点)、傘・日傘(2点)などが見つかった。キックボード4製品は落下時の衝撃に耐える強度が基準に達しておらず、リコール対象となった。

生活用品では、浮力が基準を下回る救命胴衣、衝撃からの保護機能が弱いヘルメット、有害化学物質であるジメチルホルムアミドが基準値を超えたマスクなどが含まれた。電気製品では、温度が急上昇する恐れがあり火災の危険があるプラグやコンセント製品、過充電による火災の危険がある携帯扇風機用バッテリーなどが確認された。

リコール
(写真=国家技術標準院)

国標院は、これらの製品が市場で流通しないよう、「製品安全情報センター」および「消費者24」に製品情報を公開した。あわせて、夏用製品などを購入する際には、KCマークの有無を必ず確認するよう消費者に呼びかけた。

国家技術標準院のキム・デジャ院長は、「リコール製品が市場に流通しないよう、事業者による回収実施の有無を徹底して点検し、安全性調査も継続的に進めていく」と述べた。

(記事提供=時事ジャーナル)

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