生存者2人を除き179人が死亡と推定…韓国の旅客機事故、爆撃を受けたかのような現場の様子【ルポ】

2024年12月29日 社会 #時事ジャーナル
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12月29日午前11時20分頃、チェジュ航空機が墜落した全羅南道・務安(ムアン)国際空港の事故現場。

【注目】消防本部「2人以外、全員死亡したと推定」

務安空港の滑走路の南端に位置する事故現場は、まるで爆撃を受けたかのような惨状を思わせた。

空港の外壁に衝突した事故機は、胴体の尾部と翼の一部だけが無事だったが、ほとんどの部分は原型をとどめないほど歪んでいた。

焦げ臭い匂いが鼻をつき、持ち主を失った搭乗者たちのバッグや靴などの所持品が散乱し、事故当時の惨状を如実に物語っていた。

事故後、119救助隊、空港公社、警察など100人余りの救助隊員が懸命に救助活動を行ったが、事故機が空港の外壁を突き破って墜落したため、当初は23人とされていた犠牲者数は62人に増え続けている。

持ち主を失った靴
(写真=時事ジャーナル)持ち主を失った靴
持ち主を失った乗客のバッグや靴などの所持品があちこちに散乱していた
(写真=時事ジャーナル)持ち主を失った乗客のバッグや靴などの所持品があちこちに散乱していた

消防当局は現在、空港外壁の外に散乱した遺体を収容する作業を行う一方で、壁内では機体の解体作業を進めていた。

空港の外壁外側では取材陣や近隣住民が集まって現場を見守っており、壁越しには黒く焼けた機体の尾部が見え、内部からは切断機の作業音が聞こえていた。

ある救助隊員は、「損傷した機体と乗客の体が絡み合っているため、損傷部分を一つずつ切り離すのに時間がかかっている」と残念そうに語った。

消防当局は12時30分時点で、生存者2人を除く全員が死亡したと推定されるという悲観的な見解を発表した。全羅南道消防本部は「181人の搭乗者のうち2人を除き、大多数が死亡したと推定される」と述べた。

救助された2人は病院に搬送された状態だ。

事故機は胴体の尾部と翼の一部だけが無事だったが、ほとんどの部分が原型をとどめないほど歪んでいた
(写真=時事ジャーナル)事故機は胴体の尾部と翼の一部だけが無事だったが、ほとんどの部分が原型をとどめないほど歪んでいた

同日午前9時7分頃、乗客と乗員合わせて181人を乗せたタイ発のチェジュ航空7C2216便の旅客機が務安空港への着陸を試みた際に滑走路の外壁に衝突し、爆発した。

現在のところ、鳥との衝突事故や悪天候が原因と推定されているが、機体の欠陥も否定できない。

生存した乗務員や目撃者によると、事故機は着陸直前に尾部の片側エンジンから煙が上がり、その後爆発し、炎が見えたとの証言があり、これが今回の事故の一因と推定されている。

務安空港周辺でペンションとカフェを運営する女性、リャンさん(55)は「これまで聞いたことのない轟音に驚き空を見上げると、旅客機が異常に低い高度で右側の尾部に火がついた状態で通り過ぎていった。あの状態で空港にたどり着けるはずがないと思った」と話した。

(記事提供=時事ジャーナル)

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