韓国で2025年から段階的に実施されることになった大学医学部の定員増加政策。厳しい競争を勝ち抜いたエリートだからこそ、門戸の拡大を既得権益の喪失と捉える人も多い。
それは、現役の医師だけでなく、受験戦争を勝ち抜いて昨年までに入学した学生たちも同様だ。
大韓医科大学・医学専門大学院学生協会は、2月3日から27日まで全国40の医学部(医学専門大学院・CHA医科大学を含む)の1万8326人を対象に調査を実施し、その結果、1万7695人が休学の意思を学校に伝えたと公表した。
調査の結果、建陽(コニャン)大学では在学生337人のうち1人を除く99.7%が休学の意思を示した。さらに、東亜(トンア)大学(99.6%)、慶熙(キョンヒ)大学(99.5%)でも、休学の意思を示した学生が99%を超えた。
休学を表明する学生の多さに、韓国のオンライン上では「今回休学した医学生たちを軍隊に召集せよ」「1学期だけでなく、ずっと休学していればいい」など、辛辣な意見が相次いだ。
韓国は他のOECD加盟国と比べて医師の数が少ない。この現実を踏まえれば、医学部の定員増加は決して悪い話ではないはずだ。
しかし、医師や学生たちの反発は収まらず、休職や休学を選ぶ人が増え続けている。その影響を受けるのは、病院を訪れる一般市民だ。解決策はあるのだろうか。
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