韓国・尹大統領への宣告を控え、弾劾賛成派が憲法裁判所に“ファックス攻撃”…反対派も対抗し数十倍に急増

2025年03月15日 社会 #時事ジャーナル
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尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾審判の宣告が迫るなか、弾劾賛成派と反対派の双方が、いわゆる「ファックス爆弾」まで動員して憲法裁判所に圧力をかけている。

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3月15日、法曹界によると、13日から憲法裁判所には尹大統領の弾劾審判に関する嘆願書が約300件、ファックスで送付された。

通常、憲法裁判所に寄せられるファックスの件数が1日約5件であることを考えると、数十倍に急増したことになる。

尹大統領の弾劾をめぐる賛成・反対の両陣営は現在、オンラインコミュニティやSNSでファックスを簡単に送る方法を共有しながら、憲法裁判所への圧力を強めている。

実際、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表のファンカフェ「ジェミョンの村」では、3月11日から「憲法裁判所にファックスを一緒に送ろう」「今も随時ファックスを送っている」「モバイルファックスで可能な限り送る」といった投稿が相次ぎ、参加を呼びかける動きが活発になっている。

憲法裁判所
(写真=時事ジャーナル)憲法裁判所

一方、尹大統領の弾劾に反対する側も対抗策を講じている。

例えば、保守派のネットユーザーが多い「DCインサイド」の「国民の力」ギャラリーには、3月13日に「左派が憲法裁判所にファックス攻撃を開始した」というタイトルの投稿が掲載された。投稿者は「負けるわけにはいかない」とし、「ファックス総攻撃で機能不全にさせよう」と呼びかけた。

DCインサイドの「国民の力・非常対策委員会ギャラリー」などでは、「左派が憲法裁判所にファックス攻撃を仕掛けている。我々も送ろう」「我々もファックスを送るべきだ。今できることはすべてやらなければならない」といった投稿やコメントが多数掲載されている。

憲法裁判所は2月25日に尹大統領の弾劾審判の弁論を終結し、現在まで慎重な審議を続けている。昨年12月14日に憲法裁判所に提出された尹大統領の弾劾事件は、この日で92日目を迎えた。

事件受理から92日目に宣告が行われた朴槿恵(パク・クネ)元大統領、64日目に宣告された盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領のケースと比較しても、さらに長い時間がかかっており、「歴代最長の大統領弾劾審判」という新たな記録を更新することになった。

(記事提供=時事ジャーナル)

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