保守派の論客として急浮上した韓国史の人気講師チョン・ハンギル氏と、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の「代弁者」とされる弁護士キム・ゲリ氏の対談が不発に終わった。
尹大統領の弾劾審判の判決が今月中にも下されるとの見方が広がるなか、キム弁護士が対外活動をより慎重に行う姿勢を見せているようだ。
3月14日、『時事ジャーナル』の取材を総合すると、キム弁護士は、与党「国民の力」のカン・ミングク議員室と「未来自由連帯」が主催する「グローバル体制戦争、韓国はどこへ向かうのか?」という国民大討論会に、討論者として3月19日に国会を訪れる予定だった。
しかし同日午前、キム弁護士は主催者側に対し、出席を辞退する意向を伝えた。尹大統領の弾劾審判の判決を控えた時期であることを理由に、対外活動を控える決定を下したのだ。
討論会に参加するチョン氏は、「国民の力」のキム・ギヒョン議員やナ・ギョンウォン議員とともに激励の言葉を述べる予定だ。また、キム・ヘス元大統領府政務秘書官やオ・ジョンファン元MBC報道本部長も討論者として登壇する。
キム弁護士は、尹大統領の弾劾審判の期日が確定して以降、公の場に姿を見せることがほとんどなかった。最近、尹大統領の弾劾に反対する集会に出席し、市民が抗議のために頭を剃る様子を見守る姿が報道されたが、マイクを握って演説をすることはなかった。
一方、チョン氏はメディアのインタビューや自身のYouTubeチャンネルを通じて、「尹大統領が弾劾されるべきではない理由」を継続的に発信している。彼のこうした活動に対し、保守派の間では「爽快な発言だ」と肯定的な反応がある一方、「本業である韓国史の講義に集中すべき」という批判の声も上がっている。
「未来自由連帯」の関係者は、「我々は対案を提示する場だ。これまで党内では意見が異なる人々が主導してきたが、これからは保守が本当に進むべき道、韓国が正しく進むべき道について議論する場にしたい」と述べた。
討論会は3月19日14時、国会議員会館の第2小会議室で開催される予定だ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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