韓国の南東部で発生した山火事により26人が死亡するなど、56人の死傷者が発生したことが確認された。
3月27日、行政安全部中央災難安全対策本部によると、午前6時現在の人的被害は、死者26人、重傷者8人、軽傷者22人だ。
地域別では、慶尚北道が死者22人、重傷者3人、軽傷者16人の計41人で最も多かった。慶尚南道は死者4人、重傷者5人、軽傷者4人の計13人と集計された。蔚山では軽傷者が2人出た。
焼失した施設は住宅117棟を含め、計325棟にのぼる。最も被害が大きかったのは義城で242棟、次いで山清の72棟、蔚州の11棟の順だった。
住民の避難者数は、3月27日午前5時現在で3万7185人。そのうち最も被害が深刻な義城・安東では2万9911人が避難した。避難後に帰宅した住民は2万485人で、まだ帰宅できていない被災者は1万6700人とされる。
同日午前5時現在、鎮火作業が続いている中・大型の山火事地域は、山清・河東、義城、安東、英陽など計10カ所。被害を受けた森林面積は3万6900ヘクタールに達した。
これは、過去最悪とされる2000年の東海岸山火事の被害面積2万3794ヘクタールを1万ヘクタール以上も上回るものだ。各地では電気、通信、水道の供給が止まり、道路が通行止めになっている。鎮火済みの地域は199.61ヘクタールにとどまっている。
山火事発生地域のうち、沃川・彦陽(対応段階2)を除いたすべての地域に山火事対応段階3が発令された状態だ。鎮火率は、山清・河東77%、義城54%、安東52%、盈徳10%、英陽18%、青松77%、温陽76%となっており、金海・沃川・彦陽地域は鎮火が完了した。
中央災難安全対策本部のイ・ハンギョン次長は、政府世宗庁舎で開かれた山火事対応中対本第6回会議で、「死者と重傷者の大半は60代以上の高齢者で、迅速な避難が困難だったり、避難命令を拒否したりするケースもあった」と述べ、「脆弱階層については優先的な避難措置が必要だ」と強調した。
続けて「午後まで全国的に雨が降ると予想されている」とし、「山林庁、消防、軍、警察、自治体などすべての機関が協力し、山火事が完全に鎮火するまで最善を尽くしてほしい」と呼びかけた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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