既婚の男性医師を脅して、総額約12億ウォン(約1億2000万円)を巻き上げた韓国の40代男に対し、実刑判決が下された。
6月18日、韓国法曹界によると、昌原(チャンウォン)地裁刑事2部は、特定経済犯罪加重処罰法違反(恐喝)の罪で起訴されたA(40代)に懲役5年を言い渡した。Aは2021年末から2023年6月にかけて、医師Bを146回にわたり脅迫し、計12億779万ウォンを脅し取ったとされる。
調べによると、Aは自身の交際相手Cが、かつて既婚男性だった医師Bと不倫関係にあったことを知り、それをネタに金銭を要求。「家族にバラして家庭を壊す」などと脅迫していたという。
この過程でAは暴力団関係者を装ってBの勤務先である病院に電話をかけたり、知人に命じて威圧的な電話をかけさせるなど、計画的な脅迫を続けていた。
Aはこれまでも多数の犯罪で刑事処分を受けており、判決ではその常習性にも言及された。「成人以降、22回の刑事処分を受けており、大半が詐欺、恐喝、脅迫、暴力などの犯罪だ」とし、「特に詐欺や恐喝で実刑を受けて出所したわずか1年9カ月後に、再び恐喝に及んでいる点からも、法秩序を軽視し、遵法意識が著しく低い」と断罪された。
さらに、「AはBから受け取った12億ウォンもの金を、主にオンラインカジノや遊興費に充てていた。被害金の返済もされておらず、Bからの許しも得られていない」として、重い刑罰を科した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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