韓国の与党「国民の力」が10月27日、最大野党「共に民主党」が北朝鮮のロシア派兵による安保上の脅威の責任を、北朝鮮ではなく韓国政府に転嫁しているとして、「今からでも安保の現実を直視し、責任ある態度を示すことを求める」と表明した。
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国民の力ハン・ジア首席報道官が同日、論評を発表し、「北朝鮮の無謀な挑発とロシアへの派兵は明らかに北朝鮮の選択であり、その責任もすべて北朝鮮にある」と述べ、このように指摘した。
また、ハン首席報道官は「これを韓国のせいにする主張は、北朝鮮の暴走を容認することと同じであり、国民の安全を脅かす非常に危険な発想だ」と批判した。
続けて「北朝鮮のロシア派兵と核・ミサイルの脅威が迫る状況でも、韓国政府を非難し、依然として対話だけで解決できるという幻想は捨てるべきだ」と強調。「北朝鮮の脅威を無視しながら国民の安全を守れると考えるのは、政治家としての本分を忘れていることになる」と指摘した。
さらに「過去のムン・ジェイン(文在寅)政権時代に、対話を口実とした『偽りの平和ショー』で国民を惑わせた黒歴史を国民は忘れていない」とし、「その時の偽装された平和への執着が、現在の安保危機を招いたきっかけであったことを我々はよく知っている」と強調した。
ハン首席報道官は「今必要なのは揺るがない安保体制であり、『派兵による挑発』に冷静に対応する姿勢である」と述べ、共に民主党に対して北朝鮮の派兵に対する対応姿勢を改めるよう求めた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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