オ・セフンソウル市長がウクライナと戦争中のロシアに派兵した北朝鮮に関し、「国民の命を消耗品のように扱う北朝鮮政権の罪悪は、一つひとつ記録され、必ず裁きを受けるべきだ」と批判した。
オ市長は12月26日、自身のフェイスブックに「遠い異国で発見された北朝鮮兵の手紙が、私たちに重い質問を投げかけている」と述べた。
先立って12月24日(現地時間)、ウクライナ軍はロシア・クルスク地域で射殺された北朝鮮兵の遺体から見つかった手紙を公開した。
ボールペンで書かれたと見られる手紙には、「懐かしい朝鮮、愛する父母のもとを離れ、このロシアの地で誕生日を迎える私の最も親しい戦友であり、同志であるソン・ジミョン同志の健康を心から祈り、誕生日のお祝いの言葉を伝えます」と記されていた。
オ市長は「父母の懐を懐かしみ、友人の誕生日を祝う言葉を一字一字綴った若者が、他人の地で弾除けとして命を落とした」とし、「この兵士は憲法上、朝鮮半島とその付属島嶼(とうしょ:島々)に住む“我々の国民”だ。たとえ異なる政治体制の抑圧を受けていても、彼の生と死は私たちの痛みでもある」と述べた。
また、「政治とは何かを改めて考える。政治とは人間の命と尊厳を守ることだ」と強調し、「この単純な真理を忘れる瞬間、政治は怪物へと変わる」と指摘した。
そして、「(共に)民主党の反対で8年間、足踏みしている北朝鮮人権財団の設立は、これ以上延期できない課題だ」とし、「北朝鮮の悲惨な人権状況を明らかにし、実質的な支援と希望の道を開かなければならない」と訴えた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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