尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾審判に関する最終弁論を目前に控えたなかで行われた世論調査により、賛成と反対が拮抗している現状が浮き彫りとなった。
2月24日、憲法裁判所の判決に関する世論調査で「弾劾を認めて罷免すべき」という意見が52.0%、「弾劾を棄却し職務に復帰させるべき」という意見が45.1%という結果が出た。
リアルメーターが『エネルギー経済新聞』の依頼で2月20日から21日にかけて、全国18歳以上の有権者1006人を対象に調査(回答率7.1%、信頼水準95%で誤差±3.1%ポイント)した結果、憲法裁判所の尹大統領弾劾に対する意見はこのように集計された。
「よくわからない」との回答は2.8%だった。
憲法裁判所の弾劾審判手続きに関する評価については、「公正である」との回答が50.7%(「非常に公正」が33.2%、「やや公正」17.5%)、「不公正である」との回答が45.0%(「やや不公正」13.9%、「非常に不公正」31.2%)だった。「よくわからない」は4.3%だった。
政党支持率は、与党「国民の力」が42.7%、最大野党「共に民主党」が41.1%と集計された。
続いて、「祖国革新党」(4.4%)、「改革新党」(1.4%)、「進歩党」(0.7%)の順となった。支持する政党がない無党派層は7.8%だった。
「国民の力」の支持率は前回調査(2月第2週)と比較して1.3ポイント上昇し、同期間に「共に民主党」は2.0ポイント下落した。両党の支持率の差は1.6ポイントで、誤差範囲内にある。
地域別の集計では、「国民の力」は大田・世宗・忠清(54.4%)、大邱・慶北(54.3%)、江原(49.0%)、釜山・蔚山・慶南(48.9%)で高い支持を得た。一方、「共に民主党」は光州・全羅(54.7%)、ソウル(44.2%)、仁川・京畿(44.0%)で優勢だった。
年齢別では、「国民の力」は70歳以上(60.3%)、60代(47.9%)、18~29歳(45.8%)で支持率が高く、「共に民主党」は40代(58.0%)、50代(45.9%)で優位に立った。
政治的理念・志向別では、「国民の力」は保守層(72.6%)から、「共に民主党」は進歩層(75.8%)および中道層(45.6%)から多くの支持を得た。中道層における「国民の力」の支持率は35.3%だった。
「次期大統領選における政権勢力の選好度」調査では、全体の49.0%が「野党による政権交代」を支持し、「与党による政権維持」は45.3%だった。「よくわからない」との回答は5.7%で、政権交代支持と政権維持支持の差は3.7ポイントとなった。
前回調査(2月第2週)と比較すると、政権交代支持は2.5ポイント下落し、政権維持支持は0.8ポイント上昇した。
世論調査の結果を受け、韓国のオンライン上では「戒厳令解除直後には70%以上だった弾劾賛成の世論が、なぜここまで変化したのか。為政者たちは深い自己反省が必要だ」「世論調査は一部の人しか回答していないため、結果は信用できない」「李在明(イ・ジェミョン)の訪問以降、世論調査の保守支持率が徐々に減少している」といった様々な反応が寄せられた。
なお、尹大統領の弾劾審判に関する最終弁論は2月25日に行われる予定だ。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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