第21代韓国大統領選挙の期日前投票所で、「有権者に配布された返信用封筒から、すでに記入済みの投票用紙が見つかった」と通報された件についての原因が発覚した。
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6月18日、京畿道・龍仁(キョンギド・ヨンイン)西部警察署によると、大統領選の期日前投票最終日である5月30日午前7時10分頃、龍仁市水枝区城北洞の住民センターに設置された期日前投票所で、「有権者に配布された返信用封筒の中に、李在明(イ・ジェミョン)候補に投票済みの用紙が折りたたまれた状態で入っていた」とする通報があったという。
通報したのは、20代女性のA氏。彼女は「受け取った封筒の中に、すでに記入された投票用紙が入っていた」と職員に申し出た。
その約4時間後、中央選挙管理委員会は「当該有権者が他人から記入済みの投票用紙を受け取り、それを空の返信用封筒に入れて投票所に混乱を招こうとした“自作自演”の可能性があるとして、捜査を依頼する」と公式発表した。
しかし、警察の見解は異なっていた。調査の結果、この件は事務員のミスが原因だったと判断された。
警察の調べによると、A氏の前に投票を行った別の投票者B氏は、投票後に「返信用封筒を2枚受け取っていた」ことに気づいたという。通常は投票用紙1枚と封筒1枚が交付されるべきところ、職員が誤って封筒を2枚渡してしまっていたのだ。
B氏が受け取った2枚のうち、1枚には住所ラベルが貼られており、もう1枚には何も貼られていなかった。B氏は勘違いして、ラベルが貼られていない封筒に記入済みの投票用紙を入れて職員に返却し、ラベル付きの封筒は空のまま投票箱に入れた。
その後、投票所を訪れたA氏に対し、職員がB氏から返却された封筒を誤って渡してしまい、その中に入っていたのがイ・ジェミョン候補に投票された投票用紙だった。というのが、警察が明らかにした事件の全体像である。
A氏・B氏・投票事務員・立会人など、関係者の証言内容が一致していることから、警察はA氏、B氏ともに犯罪の疑いはないと判断。結果として、事務員のミスによって封筒が誤配布された出来事を、有権者による「自作自演」として誤認した形となった。
警察は検察と協議のうえ、今回の件について近日中に事件処理を終える予定だという。
なお、通報者のA氏はその後、通常通り投票を完了。一方、誤って公開されたB氏の投票用紙は無効票として処理されたとのことだ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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