「アベちゃん」や「ガースー」など、最近ではSNSの普及によって国のトップをニックネームで呼ぶ風潮が増えてきた。
こうした流れはお隣・韓国でも同様であり、文在寅(ムン・ジェイン)大統領もある漫画キャラクターになぞられて呼称されている。しかし最近になって、そのキャラクター像が大きく変わってきている。
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文在寅大統領は就任時から、日本の国民的漫画『ワンピース』に登場する、かつて海賊王ゴールド・ロジャー率いる海賊団の副船長シルバーズ・レイリーに似ているとして、同キャラの異名である「冥王レイリー」をもじって、「冥王ムン・ジェイン」と呼ばれ続けてきた。
このニックネームがついたのは、文在寅大統領がかつてヒゲを伸ばしていたのだが、そのときの姿がシルバーズ・レイリーに似ていたからだ。同キャラは、歴戦の海賊として描かれている。
当人もまんざらではないようで、2017年の選挙時には、「こんにちは、冥王ムン・ジェインです」と挨拶した姿も残されている。
しかし、最近では新たなキャラクターに酷似しているという指摘が続いている。それが、『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄ジーク・イェーガーだ。文在寅大統領は同キャラになぞらえ、ムンクイェーガー(略称ムンク)とも呼ばれるようになった。
このジーク・イェーガーは、様々なドラマの末に「そもそも生まれてこなければ苦しむことはなかった」という結論に辿り着き、同族がこれ以上生まれてこないように画策する人物。この目的が、出生率が低下している現在の韓国とリンクすることで、より強い類似点を生んでいるようだ。
実際、韓国ネット民の間では、文在寅大統領の支持者は「冥王ムン・ジェイン」、否定派は「ムンク」と呼称する流れができつつある。
ヒゲキャラが転じて、日本の人気漫画から生まれたキャラクターのニックネームを関することになった文在寅大統領。その政策は、はたしてシルバーズ・レイリーとなるのか、それともジーク・イェーガーとなるのか。残り少ない任期に注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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