日本に和服があるように、韓国には韓服(ハンボク)がある。韓服は鮮やかな色使いも多く、一目にわかる美しさを秘めている。
10月5日、韓国の文化体育観光委員会が在韓外国人66カ国406人を対象に、韓国文化の認識を調査した結果によると、「韓国」と聞いたときに浮び上がるイメージで「韓服」が1位(41.2%)だった。
こうした韓服のイメージ戦略は国を挙げての戦略となっていて、1996年に10月21日が「韓服の日」に制定され、文化体育観光部はその日を「韓服着る良い日」として職員たちが韓服を着る。国務委員らも韓服広報に力を入れている。
韓服のイメージアップのために制定されたこの記念日だが、実はこの政策は国内でも大した効果がないようだ。
10月21日、文化体育観光委員会は国民605人を対象に、「韓流ブームの中、国内の文化の所有権侵奪行為の実態と国内の伝統文化政策に対する国民の認識度」調査を行ったのだが、その結果が予想外の認知度の低さを露わにする結果となったのだ。
なんと、「韓服の日」を「まったく知らない」という人が全体の47.4%、「聞いたことくらいはある」が41.6%と、ほとんどの回答者が興味を持たないどころか、その存在すら認識していない結果となったのだ。
実際、韓国ネット民の間でも「まったく聞いたことがないんだけど(笑)」「それで何をする日なんですか?」など、興味すら持たない人が大半という結果となった。
韓服の分野育成支援関連予算は合計232億ウォン(約23億2000万円)と、関連予算は5年の間に3倍に増加したが、肝心の最近5年間、国内の韓服製造業の売上高は54%減、流通業は25%減となったことが明らかになっている。
国のお偉いさんだけが盛り上がるよりも、まずは一般大衆への認知度を高めることのほうがいいのではないのだろうか…。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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