韓国の伝統衣装「韓服」を中国の文化と主張した中国のゲーム会社が、一度は撤退した韓国市場で次回作を発売すると発表し、注目を集めている。
そのゲームである『インフィニティニキ』は、Infold Gamesの親会社であるPapergames(ペーパーゲームズ)が2020年に韓国でリリースし、韓服議論を巻き起こした着せ替えゲーム『シャイニングニキ』の後続作だ。
11月13日、誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授が自身のフェイスブックを通じて、このような事実を指摘した。
彼は「問題は、ペーパーゲームズの『シャイニングニキ』が過去に韓国で『韓服攻撃3連発』とも呼ばれる騒動を起こし、ネットユーザーやゲーマーから多くの批判を受けたこと」と述べた。
続けて「ペーパーゲームズは『シャイニングニキ』の韓国サーバーのオープンイベントとして韓服衣装を登場させ、中国側にも同時にリリースしたのだが、そのとき中国の多くのネットユーザーが『韓服は中国の伝統衣装だ』と主張した」とし、「これに対してペーパーゲームズは、中国のSNSを通じて『“一つの中国”企業として、ペーパーゲームズと祖国の立場は常に一致している』とし、『国家利益を損なうすべての行為に反対し、中国企業としての責任と使命を果たす』と表明した」と説明した。
さらにペーパーゲームズは当時、韓国サーバーで祖国(中国)を侮辱したり悪意あるデマを流布したりしたユーザーに対しては、チャット禁止やアカウント停止などの措置を講じるとまで発表し、「中国の伝統文化を愛し尊重することを堅持する」と付け加えた。
要するに、韓服を中国の伝統衣装と主張し、韓国市場から撤退した中国のゲーム会社が、4年ぶりに韓国でゲームをリリースすることに対して、ソ・ギョンドク教授は「韓国のゲーマーを欺く行為」と怒りの声を上げたわけだ。
ソ・ギョンドク教授は「関連機関は今回の後続作の発売を必ず不許可にし、今後このような事態が再発しないようにするためにも、良い前例を作らなければならない」と強調した。
近年、韓服に対して中国側が自国の文化と堂々と主張している姿が目立つ。例えば北京五輪の開会式では、韓服が中国少数民族の伝統衣装として登場した。「韓服は明国の漢服」という声も聞こえる。
それに激しく対抗しているのが韓国という構図だ。
ソ・ギョンドク教授の指摘を受けて、韓国のオンライン上では「彼がいなかったら韓国はとんでもないことになっていた」「自分たちの歴史がどれほど恥ずかしければ他国の歴史と伝統を奪おうとするのか」「そんなに韓国文化が好きなのか」「中国は着物も自分たちのものと主張しているよね」といった意見が見られた。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
■日本の“折り紙”の起源?韓国の「ジョンイジョプキ」が世界化へ
前へ
次へ