「親・文在寅(ムン・ジェイン)派の嫡子」と呼ばれるキム・ギョンス前慶尚南道(キョンサンナムド)知事が、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表と通話し、「党内に多様性が必要だが、現在はそうなっていないのが残念だ」という趣旨の発言をしたと明かした。
キム前知事は2月10日、CBSラジオ『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演し、復党後に李代表と通話したことを明かした。そのうえで、「李代表も我が党の幅がもっと広がるべきであり、党内で多様な意見が自由に表出できる政党でなければならない点には同意している」と述べた。 これに先立ち、キム前知事は2月7日に「共に民主党」に復党した。
彼は「ドゥルキング世論操作事件」に関与したとして、2021年7月に最高裁で懲役2年の判決が確定し、被選挙権を喪失。これにより自動的に党籍を失っていたが、3年7カ月ぶりに復党した。
キム前知事は、「党内の包容は『新未来民主党』のイ・ナギョン常任顧問のように、党を離れた人々の復党まで意味するのか」と問われると、「具体的な政治家についての話ではなく、無条件に離党者を全員受け入れるというものではない」と一線を引いた。
また、「大統領選勝利のために力を合わせる意思のある人は受け入れるべきだが、原則と基準は必要だ」とし、「『李在明はダメだ』という人とは統合するのが難しいのではないか」と反問した。
イ・ナギョン常任顧問が創設した「新未来民主党」は、李在明代表の司法リスクを強調し、「共に民主党」への批判を強めている。
さらに、キム前知事は党内で複数の大統領候補が競争すべきだとの考えを示し、「飲食店に様々な料理があれば、一つの料理が気に入らない国民も、別の料理を見てその店に入ろうと思うかもしれない」と例えた。
そして「その料理を作れる良い店を一緒に作るために、私にできる役割があれば探していきたい」と語った。 またキム前知事は、文前大統領が韓国の日刊紙『ハンギョレ』のインタビューで、大統領在任時に尹錫悦検事を検察総長に任命したことについて、「後悔している」と述べたことについても言及した。
「戒厳令後に帰国し、文前大統領を訪ねて挨拶をした際、同様の話を聞いた」として、「文前大統領は、前政権を担った者として政権を再創出できず、民主主義を持続的に発展させることができなかったせいで、国民が今も苦しんでいる。本当に申し訳ないと語っていた」と明かした。
(記事提供=時事ジャーナル)
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