尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が憲法裁判所の弾劾審判に出席する過程で、スタイリストによるヘアセットを受けたが、キム・ソクウ法務部長官職務代行が費用や特恵を不当に支援した事実はないと明らかにした。
キム代行は2月12日、国会法制司法委員会で「尹大統領がヘアスタイリングを受け、時計などのアクセサリーを着用していたが、費用は誰が負担するのか」という野党「祖国革新党」のパク・ウンジョン議員の質問に対し、「特別に費用を支援した事実はない」と答えた。
さらに、キム代行は「ヘアスタイルについてはスタイリストが施したもので、以前から政治家はテレビに映る際に基本的に整えるものだった」とし、「類似の事例も複数ある」と指摘した。
また、「(尹大統領に)なぜ時計の着用を許したのか。費用は誰が負担するのか」という質問には、「確認が必要な事項ではあるが、関連規定を徹底的に遵守したと認識している」と答えた。
この日、パク議員は「尹大統領が証人尋問の過程で法廷ではなく待機室で時間を過ごしたが、昼食の提供など特恵が与えられたのではないか」と追及した。
これに対し、キム代行は「食事や施設などの待遇は他の収容者と差はない」とし、「警護が必要な区域と警備が必要な区域があり、両者の調和を図る過程で関連規定を厳格に遵守するため努力している」と説明した。
また、政治ブローカーのミョン・テギュン氏をめぐる公認候補選定介入疑惑について、昌原(チャンウォン)地方検察庁の捜査が不十分ではないとの指摘に対しては、「外部からは捜査が進展していないように見えるかもしれないが、そうではない」と反論し、「現在、フォレンジック(事件の証拠収集・解析)作業中であり、被疑者の参与権を保障する過程で時間がかかっている」と説明した。
ただし、デジタル証拠のフォレンジック作業が完了した後、尹大統領の妻、キム・ゴンヒ夫人を召喚調査する可能性があるかという質問には、「捜査チームは聖域なく捜査を進めると考えており、現在は物的証拠の確保と分析を行っている段階だ」と述べ、具体的な回答は避けた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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