韓国・忠清南道の最大都市である天安(チョンアン)市が「三・一節」を記念したイベントを行った。
【注目】「私たちの先祖の国籍は日本だった」韓国長官の“問題発言”
「三・一節」は、日本統治時代だった1919年3月1日に起きた「三・一独立運動」を記念した日で、韓国では1949年から祝日として指定されている。
天安市は第106回「三・一節」を翌日に控えた2月28日、天安アウネ市場で「2025アウネ烽火祭」を開催し、市民と共に独立運動の歴史を振り返った。
「アウネ烽火祭」は、106年前に天安アウネ市場で展開された万歳運動を称えるために毎年開催される行事だ。
今年は大型の太極旗作り、「オジンオゲーム(イカゲーム)」、民族伝統遊び、「三・一節ゴールデンベル」(クイズ大会)など、多彩な体験イベントが用意され、市民から好評を得た。
女性独立運動家である柳寛順(リュ・グァンスン)烈士の追悼閣と殉国者追悼閣では、殉国先烈を偲ぶ追悼式が厳かに執り行われ、史跡管理所広場では烽火塔の点火をもって本格的な行事の開始が告げられた。
また、パク・サンドン市長や来賓による挨拶、己未独立宣言書の朗読、三・一節の歌合唱、劇団による再現公演など、多彩なプログラムが展開された。
行事のハイライトである「たいまつ行進」では、市民が史跡管理所広場からアウネ独立万歳運動記念公園まで1.4kmを歩き、殉国先烈の崇高な精神を称えた。
パク・サンドン市長は「アウネ烽火祭が市民の誇りを高め、独立運動の精神を振り返る貴重な時間となった」と述べ、「天安市は今後も柳寛順烈士と殉国先烈の足跡を広く知らせることに尽力する」と語った。
また、天安市の代表団は米ニューヨーク州ナッソー郡を訪れ、三・一運動と柳寛順烈士の独立精神を称えた。
ユン・ウンミ天安市福祉政策局長をはじめとする代表団は2月27日(現地時間)、ナッソー郡ルーズベルト行政立法府で開催された三・一運動記念式と第4回柳寛順賞授賞式に出席した。
この席で天安市代表団は祝賀映像を上映し、奨学金を授与した。
ナッソー郡は、2019年にアメリカの地方自治体として初めて3月1日を「三・一運動の日」に指定し、米州韓人移民史博物館と共に記念行事と柳寛順賞授賞式を毎年開催している。
柳寛順賞は、16~18歳の女子高校生のうち、優れたリーダーシップを持つ学生に授与される。今年は、ヘリックス高校のセナ・カン(Sena Kang)さんを含む5人が柳寛順賞を受賞し、天安北部商工会議所など5つの企業が総額7000ドル(約105万円)の奨学金を支援した。
パク・サンドン市長は「柳寛順烈士の精神が世界各地で受け継がれていることに誇りを感じる」とし、「アメリカにおける柳寛順賞授賞の伝統が今後も続くことを願う」と語った。
(記事提供=時事ジャーナル)
■「日本の植民地時代を称賛したら処罰」法案が発議…韓国が異常なこだわりを見せる理由
前へ
次へ