“日本産”と偽り、捕獲が禁止されている韓国産メスのズワイガニを販売・流通…特別な取り締まりを実施中

2025年03月13日 経済
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日本産メスのズワイガニと偽り、捕獲が禁止されている韓国産メスのズワイガニが流通している問題を受け、韓国の海洋水産部が特別取り締まりを実施している。

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海洋水産部は3月13日、国内で捕獲・流通が禁止されている韓国産メスのズワイガニが、日本産メスのズワイガニと混ざって流通する可能性が高まっているとの懸念から、取り締まりを開始したと発表した。

韓国産と日本産のズワイガニは外見がよく似ており、一見して区別が難しい。

海洋水産部によると、韓国産は口の形が横に一直線(一字型)だが、日本産はM字型をしているという。また、韓国産は甲殻の突起の大きさが一定で間隔が狭いが、日本産は甲殻の突起の間隔が広く、3~4番目の棘のサイズが大きくなるとのことだ。

日韓のメスのズワイガニの違い。左が韓国産、右が日本産
(画像=海洋水産部)日韓のメスのズワイガニの違い。左が韓国産、右が日本産

主にオンラインで販売される商品の特性上、韓国産のズワイガニが日本産と偽装されて流通すれば、消費者の混乱を招く恐れがある。また、韓国産のズワイガニの価格にも影響を及ぼす可能性があるため、海洋水産部は先手を打つ必要があると判断し、今回の取り締まりを決定した

海洋水産部の漁業管理団と地方自治体は、海上では漁業指導船が違法捕獲を監視し、陸上では取り締まりチームが流通経路を追跡し、違法流通の摘発を目的に取り締まりを実施した。

特に、オンラインでの違法流通を防ぐため、日本産として販売されていたメスのズワイガニ282匹を確保し、遺伝子分析を実施した。

その結果、一部のメスのズワイガニが韓国産と同じ種であることが判明し、該当するオンライン販売業者の流通経路を追跡するとともに、潜入捜査を実施。韓国産メスのズワイガニを日本産と偽って違法流通させていた業者を摘発した。

海洋水産部は、韓国産メスのズワイガニ159匹をすべて押収し、該当する流通業者を検察に送致する予定だ。

海洋水産部のカン・ドヒョン長官は「今後も水産資源の保護と水産物の違法捕獲・流通の根絶に向けて、制度の改善とともに、オンライン・オフライン両方での違法水産物販売の監視を強化する」と述べた。

今後も違法な流通を防ぎ、消費者が安心して水産物を購入できる環境づくりを進めていく方針だ。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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